しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「汚れた街のシンデレラ」 ジェフリー・ディーヴァー 

2008年07月09日 | 読書
「汚れた街のシンデレラ」 ジェフリー・ディーヴァー  ハヤカワ・ミステリ文庫
  MANHATTAN IS MY BEAT    飛田野裕子・訳

マンハッタンのレンタル・ヴィデオ店で店員をしているルーンは、ヴィデオの回収のためにロバート・ケリーアパートを訪れる。
そこには警察官がたくさんいて、ルーンはケリーが殺されたことを知る。
ケリーは70歳の老人だが、20歳のルーンと友達だった。
ヴィデオ店に顔を出し始めて1ヶ月ほどだったが、その間にケリーは『マンハッタン・イズ・マイ・ビート』を18回借りていた。
テレビの画面が拳銃で撃ち抜かれているのを見て、ルーンはヴィデオが殺人事件に関係しているのではないかと推測する。
それは、実話を映画にしたもので、強盗から百万ドルを騙し取った警察官の話しだった。
そして、その百万ドルはまだ何処かに隠されているという。
ルーンは新たな店員になったステファンに協力を求め、その謎を解こうとする。



原作タイトルにもあるように、マンハッタンが舞台の活劇ドラマ。
ルーンはお金大好きで、犯人探しより、お金探しに一生懸命。
ケリーの殺された姿を見てショックは受けるが、全然湿っぽくならない。
嘘も平気で付けるけど、ちょっと小心で今風の女の子、と言う感じ。
自分で書いていて今風というのはよく分からないが、これは1980年代(終り頃)に書かれているのだが、なんとなくそんな雰囲気ということで。
この後のディーヴァーの物語と比べると、なんだか可愛い感じがする。
最後にドンデン返しは用意されているのは、ディーヴァーだなと思うが。
ルーンにはそれほど共感もしないが、テンポもよく軽い感じで映画になりそうなそんな物語。
上から見下ろすマンハッタンの街並みや夕日が見たくなる。
しかし、この時に見えたツィンビルはもうないのだ。

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