しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「運命の子」  ジェフリー・アーチャー

2011年06月28日 | 読書
「運命の子」  ジェフリー・アーチャー   上/下巻   新潮文庫
 SONS OF FORTUNE

富裕な実業家ダヴェンポート夫妻に、念願の男子が生まれた。
同じ日、平凡な保険セールスマン、カートライト家にも、双子の男の子が誕生した。
そしてその夜悲劇が起きる…。
献身的な看護婦の姿を借りた運命の神は、兄弟の間を引き裂いた。
かけ離れた環境で育つことになった二人は、やがてそれぞれの夢を追い始める。
数奇な生涯を辿る二人に、再会の時はいつ訪れるのか…。
      <文庫本上巻カバー裏より>





ジェフリー・アーチャーで何作かある、2人の運命がどう係わり交差するかの物語。
今回の2人は、双子。
片方が死んだ子を取り替えられてしまうという。
出だしはショッキング、それからどんなことが起こるかと。
邪魔する人物が登場し、ひとりはベトナム戦争にも参加。
しかしどちらかと言えば、2人とも上手く行って順調な道。
双子だからか、何となく似た道。
献身的な親友に、優しい配偶者。
親友の父親が大きな影響を与える。
2つの切り替わりも早いので、時々これはどちらの話だったか確認する。
しかし、双子だから似ているだろうし、同じ地域で活動している。
それならば、もっとその点で何らかの問題や事件が起こるのではないかと思ったが。
一方の父親は、自分の死んだ子の代わりに、他人の子を奪ったことを知っているのに。
その問題が一切ないのが不思議で、物足りない。
あまり双子が別れたという意味が、なかったような。
少々平坦な物語だが、読みやすさもあり、早いペースで進んだ。


ところでラスト。
コイントスでどちらが選ばれたか。
常に表を選ぶのはフレッチャー。
市長の向かって左にフレッチャー、右にナット。
コインは“大統領の顔”と言う事は、表(だよね)。
市長は、自分の右側を祝福した。
答えはフレッチャー、だよね。
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