一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

2303- 春の庭

2023-03-18 | 生け花

 岡山の太極拳の生徒さんと、龍門寺を訪れました。

冬枯れの庭から一転して、木々の芽吹きや春の花々 いつも変わらぬ老師様の笑顔が 私たちを迎えてくれました。

お抹茶を頂いたあと、本堂でお参りをし掃き清められた広い石庭に向かって 老師様・修行僧・私達 合計13名で24式を舞いました。

 その後、お茶とお菓子を出した頂いたのですがお菓子は姫路名物 黒糖のかりんとうでした。初めて見るその大きさにびっくりしましたが (バナナの 1/3の大きさ) それにも増しての驚きは御年92歳の老師様がガリガリ音を立てて食べられた事です。

 聞くと歯は一本も失っていないとの事。非日常の静寂の中で聞いた庶民的なお菓子の出来事に笑いがこみあげてきました。

またの訪問を告げて、春のお寺を後にしました。

 

 花材 ・シンビジウム ・水仙 ・ゴットセイヤ

 花器 ・中国製 青磁水盤

 


2303- ベンガル虎

2023-03-11 | 生け花

 最寄駅からポートライナーの二つ目 南に下った駅に「神戸動物王国」があります。

春の陽気に誘われて、久しぶりに出かけてみました。

コロナ禍の3年の年月を経て 入場者も増え 満開のミモザアカシヤの黄色が一段と青空に映えていました。

 数々の動物たちの可愛らしい動きを楽しみましたが その中で一段と異彩を放っていたのが ベンガル虎でした。

美しい毛の色、野性味たっぷりの精悍さの中に優雅さを湛えその身のこなしは威風堂々としていて ガラス越に真近に見るその眼差しは知性さえ感じました。

 虎に対するイメージは強さや凶暴さだけではない神の創造物なのだと変わりました。

 

 花材 ・レンギョウ ・カラー ・アイリス ・ユーカリ

 花器 ・中国製 黄交趾器


2303- 雛ちらし

2023-03-03 | 生け花

 妹が亡くなって三回目の春が巡ってきました。

いっきに春めいた日に、お墓参りに行きました。境内は予想通リに 梅が満開で赤白の椿も開き始めていました。

 今年も雛ちらしを作って お供えします。

 

 花材 ・桃 

 花器 ・九谷焼 瓢形徳利 長谷川紀代作

 

 境内の花


2303-チェンバロの音色のゆりかご

2023-03-03 | 生け花

 春の兆しが感じられる2月末の昼下がり、神戸新聞松方ホールでチェンバロ奏者 トン・コープマンのリサイタルが開かれました。

バッハを中心とした曲目で、演奏が始まると揺らぎに満ちたその音色が 会場を満たしました。

 日々起こる、心が痛めつけられる様な出来事の日常からの解放されたひと時でした。

 

 花材 ・青もじ ・カラー ・ストック ・ドセセナ

 花器 ・アンティーク ムラーノ花瓶