日本人が上海に住む場所と言えば、日系の会社員は日本人村と呼ばれている古北路など領事館に近い場所か浦東付近が多いようだ。こちらで家を探す日本人は、1930年代に建てられた古い家を探して楽しみながら暮らすタイプと最新のマンションしか選ばない人達の2種類に分かれると思ってよい。(私の場合は、その中間)
前世紀後半の上海は、古い家など上海人は見向きもしなかった。上海人は何でも新しい物の方が良いと思い込んでいるので、何を好き好んで古い家なんてと思っている人が大半だった。そんな時、ある中国人は日本での出稼ぎから帰って来て、古い物件が将来値上がりする事を知っているので、古い家や家具を買いあさった。それが、化けだしたのが2001年くらいからだと記憶している。
古い家に住みたがるのは、欧米人が一番多い。彼らはゆっくりと時間をかけて古い家に手を入れて見違えるように改装し住んでいる。ただし、水周りや電気の配線などかなり手をいれないと快適には過ごせない。ある人は、家を買った値段以上の修繕費をかけた人もいるくらいだ。
こちらの人達は、家やカメラなど物に対してメンテナンスするという事を知らない。なので、買ったら壊れるまで使い、正規の修理費が高ければとりあえず使えるようにするか、新しい物を買うという風土なのだ。なので、カメラなど外観はきれいでも中はボロボロという事もよくある。私が現在住んでいるアパートも建ってから約20年が経過しているようだが、日本で言えば築60年以上に見える。私は借りているのでどうでも良い事だが、2500万円というのはどう見ても納得いかない。
CanonFD50mm f1.4