海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

消逝的老街1996-2000 Panorama 55 場所不明

2017-04-22 | 消逝的老街1996-2000 panorama

1996年撮影

 

大陸の人達は自転車の使い方がとてもうまい。というより、時代が時代なので個人で簡単に買える移動手段は自転車しかなかった。よって、何とかそれを工夫して仕事にも使うのが大陸流儀。生活が豊かになると人は頭を使わなくなり工夫しなくなる。つまり、応用が効かなくなるという事だな。

前世紀の上海では自転車の様々な応用工夫を見てきたが、それも今では遠い記憶になり物売りの声も聞かなくなった。思えば街を普通に歩いていて上海が一番面白かったのは前世紀末だったのかも知れない。

☆Noblex135U

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消逝的老街1996-2000 Panorama 54 場所不明

2017-04-21 | 消逝的老街1996-2000 panorama

1999年撮影

 

前世紀の旧城内には路上市場がいたる所にあり活気があった。他人の家の前でも平気市場を開くのだが、ちゃんとその家の住人にショバ代を払っている。このオッチャンの路上市場は、ミシン一つで縫製をやっている家の前が商売の空間。

路上市場とは関係ないが、中国人のすごいところは、どんな小さな事でも良いと思ったら即行動に移す事。最初にミシン一つで始めた商売が、その後に成功して大陸では有名なアパレル企業になった社長を取材した事があるが、薄利でも地道にやっていればチャンスは訪れると私は思っている。問題はその目の前のチャンスを掴むセンスがあるかどうかが一番大事。

今の日本人に多いのが石橋を叩いても渡らず、しかもみんな同じ所ばかり叩くので、石橋が壊れて渡れなくなるというパターン。そして、行動に移さず頭の中だけで考えて、結局時が流れて出遅れるパターン。また、薄利だからやらないと言う奴がいるが、そんなに儲かる商品なんて今の世の中に無いし、それを繰り返すと誰も相手にしなくなる。つまり、こんな人にはチャンスが巡って来なくなるのだ。

☆TX-1 45mm

 

 

 

 

 

 

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中国のマネキン

2017-04-19 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

ロープで首絞

 

 

ほとんど見る事が出来なくなった風景

 

私が前世紀から撮影してきた旧城内もほとんど再開発されコンクリートのジャングルになってしまったが、今でも若干昔の面影を残す風景を旧城内で見る事ができる。そして、同時に消え去ろうとしているのが国籍不明のマネキン達だが、転倒防止の為に首にロープや鎖を巻きつけられている奴隷のような存在。彼女たちは年中外に晒され年に2回しか服を着せてもらえないのは、オッサンのランニングシャツを見ればよくわかる。つまり、冬はこのままコートを羽織るだけなのだ。

 

 

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2017中国国際成人保険及上海生殖健康展覧会へ行ってきた その1

2017-04-17 | 写真日記

お願い

本日のブログのネタはエロ系なので、見たくない人はこのまま立ち去ってください。 

 

タクシー後部座席の広告 何だか今日のイベントに相応しい

 

4月13日、すでに春を通り越して初夏のような陽気の中、新華路上でタクシーを拾いイベント会場へ向かう。このイベントは、2008年に雑誌の取材で行った後、2013年にもう一度行ったのが最後→コレと関連ブログ記事は→コレ。以前は上海の日本領事館の前で開催されていたのだが、今回は新しく広い会場で開催されていた。タクシーの運ちゃんに行き先を告げると、「お前はあんな物を見に行くのかぁ、俺はあんなイベントは嫌いだ」と言いやがる。この手の、何でも公私混同して客にイチャモンつけるオヤジが結構多いのが上海のタクシドライバー。オメーの好みなんか聞いてねーよ、と心で呟く。

このイベントの目的は興味半分もあるが、今開発中の特殊なLEDライト(秋頃に完成)がどのくらい現場で使えそうか、現在イベントで使われているライトの種類を見るのも目的のひとつ。

 

  

生殖健康というタイトルがすらばしい(上海風日本語)

 

会場のゲートに着くと、何だかいつもと雰囲気が違い人が溢れてない。X線で荷物検査とボディチェックを受けた後に会場に入ると、私が知っているムンムンムレムレ状態とは大違いで入場者も少なめ。と思ったら二階にもブースがあったので、会場が広くなった分人が分散していたようだ。

 

日本のブース

 

 これも日本の製品

 

 いっ岩!?? 堅いそうです

 

中国のブースはミサイル発射装置みたいで今でも古典的  

 

これも中国のブースだが色と形はフランス製のコピー 藤田嗣治似のニーチャンが営業担当

 

 

ゴールド仕様が眩しすぎる

 

やっぱりありました。何でもゴールドが好きな国民性がよく出ていて、しかも化粧箱入り。きっと6時半になってしまった旦那が、奥さんの誕生日の贈物にするのかも知れないな。

 

本日のまとめ

数年見ないうちに中国の製品が相当レベルアップしていて驚いた。もちろん欧米製のコピーなので外観はそっくりだが、何でもすぐに手抜きをする国なので誤作動を起こしてしまわないかとちょっと心配。それと、私が今開発に関わっているLEDライトは、こんなイベントでも十分通用する事を確信した。

☆岡山のFUNくんとクロちゃんへ。明日もこのネタ続くよ。

 

 

コメント (6)
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消逝的老街1996-2000 Panorama 53 大方弄

2017-04-15 | 消逝的老街1996-2000 panorama

1996年撮影 大方弄

 

大陸の人達は集中すると周りが見えなくなる人が多い。この場所でカメラを構えて10分ほど経過しても、麻雀をやっている人達からは見向きもされなかった。タイミングよく左からオヤジが出てきたので一枚撮り撤収。

当時使ったフィルムはイルフォードのXP2というカラーネガ現像出来るモノクロフィルムで、後にコダックのCN400に変更。どちらもカラー現像C41処理が出来るフィルムでISO400をあえてISO100で撮影していた。それは、露光オーバーで撮る事によってシャドウ部が持ちあがりハイライトが飛びにくい特性があるからだ。ただ、カブリ濃度が高く濃いネガが出来るが、イルフォードのマルチグレード印画紙を使えばハイライトもシャドウもコントロール出来た。通常のフィルムでは特殊現像をしないとこんなトーンは絶対に出ない。

Noblex135U

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