コミックマーケット=ガーデン作戦

2013年11月15日 | オタク・サブカル
 コミケに一度行ってみたい。

 冬のイベントといえば世間ではクリスマスであるが、マニアックな世界で冬といえば、ずばりコミケである。

 私は大阪在住なのでなかなか機会がないのだが、一度行ってみたい。私はクリスマスに予定がないことなど、なんとも思わないが、「今年はコミケに行きます」みたいなブログを読むと、うらやましいなあと思ってしまう。ぜひ一度参加してみて、「大東亜戦争中の化粧品広告集」とか「ナポレオン文庫全作レビュー」といったマニアックな本を買いまくりたいものだ。

 ただ、コミケとなると問題なのはその規模である。

 私がコミケ参加をためらうのは、遠いことと経済的問題(たぶん、変な本を買いまくって破産する)もさることながら、人が多いというのもある。私は人混みが苦手なのだ。総勢で60万人くらい集まるとか。

 60万人。どんだけ人来るのか。多すぎるだろ。自衛隊員が約15万人くらいだというのに。クーデター起こしたら、勝てるんとちゃうか。これだけすごいイベントが、テレビなどではまったくスルーされているのも変な話である。

 そんなスケールのでかいコミケの伝説もやはりスケールがでかい。

 私が好きなエピソードがこれ。ある日のこと、コミケの主催者である米澤嘉博氏のもとに電話がかかってきた。なんだろうかと受話器を取ると、通話相手はこういったという。

 「もしもし、こちらソ連軍です」

 ソ連軍
 
 ソ連軍。まだソ連があった時代の話である。しかしなぜソ連軍? なんだか気分は落合信彦である。いぶかしがりながら「どういったご用件でしょうか」と尋ねる米澤氏。すると相手は、

 「同志米澤、よかったらウチの空母を買いませんか?」

 空母。私もよく変な人に壺や仏壇を買えと誘われることがあるが、空母を勧められたことはまだない。しかも電話で。

 話によると、コミケはその規模の大きさゆえに開催場所の確保に困ることがあるのだそうだ。それをどこから聞きつけたのかは不明だがソ連軍が

 「ほう、そんなヤポンスキーがおるのか。ほしたらウチで余ってる空母売ったったらええんちゃうんけ。そこでやったらええのや。ほしたらあいつらは喜ぶしこっちは廃棄処分する金払わんでええから一石二鳥やないかハラショー!」

 ということだったらしい。その思いつきもすごいが、実際に電話するソ連軍もたいがいであるが、ウソのような本当の話らしい。

 空母でコミケ。ネタ的には相当に魅力的な話であるのだが、なんでも維持費が1日1億円(!)かかるらしく、米澤氏は悩みに悩んだ末断腸の思いで断ったのだとか。

 あー、なんてもったいない。男やったら、成功した暁には空母の一隻くらいは所持したいものだ。ベンツ? クルーザー? 小さい、小さい。男は黙ってソ連の空母やで!

 日本の常識だとどえらい話だが、ロシアではわりにあるのだという。

 なんでもソ連崩壊によって廃棄処分になることになった戦車や軍艦が「廃棄するのに金かかるから」とそこいらに放置されていて、それを売る連中というのがいるのだとか。戦車などキャッシュで500万円くらい出せば買えるらしい。

 実際アメリカ人など買って帰って地元の公道を「ヒャッホー!」などといいながら戦車でドライブしているそうである。さすがはアメリカ人、アホである。

 ちなみに日本だと違法。残念である。



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