海外旅行のおいしい食べ物 マレーシア・コタキナバル編

2015年02月12日 | B級グルメ
 コタキナバルの中華はうまい。

 私は旅行好きである。休みとなるとザックを背中に世界を経めぐる、いわゆるバックパッカーというヤツだ。

 となるとよくたずねられるのが、「どの国がよかった」とか「安い宿や航空券を教えて」といったものとともにコレだ。

 「旅先のおいしいお店教えて」

 旅の楽しみといえば日本人の場合、観光、買い物、グルメが三本柱である。

 特に日本人はとにかく食べ物の話題が好きで、ガイドブックといえばとにかくメシの情報が多い。

 ただ、これが私のような貧乏人には困りものである。

 もともと食うことにさほどこだわりがないうえに、金もなければ鋭敏な舌も混んでる店を並ぶだけの根性もない。

 そんな私においしい店などわかるはずもなく、

 「イタリアの朝市で売ってるオレンジは安くてうまいゼ」

 「トルコは食材がいいから、マクドやケンタッキーが日本よりおいしいよ!」

 「ドイツはハムとソーセージとドネルケバブだけがうまいから、それだけ食べとけばOKさ」

 なんて教えても、ちっともよろこばれない。

 どうにも、内容が庶民的というか貧乏くさい。

 むこうが訊いているのは本場のフレンチとか、オシャレなイタリアンとか、女子好みのエスニックとか、そういうものだ。

 そこに「ハンガリーのお総菜屋で売ってる魚の酢漬け入りポテトサラダが最高だよ」

 なんて情報をぶっ込んでも、

 「いや、そういうんちゃうねん」

 スルーされてお終いである。

 でもしょうがないのだ。私の旅先における食料調達場所のほとんどが屋台かスーパーマーケットなのだ。

 そんな男に、どうやって本場のフレンチが語れるのか。

 けどまあ、そんなことをいっていてはせっかく旅行の話をしても盛り上がりがない。

 そこでせめてオシャレではなくとも安くてうまい店のひとつくらいは伝えねばなるまいと、頭の中の検索エンジンをガーッと走らせると、1位に出てくるのが冒頭のコタキナバルなのである。

 
 (続く【→こちら】)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする