海外旅行のおいしい食べ物 マレーシア・インドカレー編 その2

2015年02月18日 | B級グルメ
 前回(→こちら)の続き。

 クアラルンプールでインド料理屋に入った私。

 カレーはうまそうだが、食べている間店員がひっきりなしに、頼んでもいない追加オーダーを運んでくるのが気になる。

 ここで、いかなボンヤリの私でも、頭の中にみーみー警戒音が鳴る。

 これは、ボッタクリではないか。

  頼んでないものをむりやり配膳して、あとで法外な料金を請求しようというのだ。キャバクラなどでもよくある手口である。
 
 これはいかなる手を打つべきか。警察を呼ぶか、ダッシュで逃げるか。

 まあ、それは食べてから考えればいいかと、とりあえず一口カレーをいただいたところ、私の脳内からそういった対抗策はいったん吹っ飛ぶこととなる。

 
 か、辛い~!


 チキンカレーえらいこと辛いのである。

 いや、辛いというより痛い。汗が全身から噴き出す。舌が麻痺する。胃に火がついたように体内が熱をおびているのがわかる。エマージェンシーだ。


 でも……でも、うまい!


 カレーうまい。辛いけどうまい。

 フィッシュカレーもニンニクがきいていてうまい。チャパティ焼きたてでうまい。


 つけ合わせの野菜各種もどれもうまい。やるぜインド人!


 辛さで食欲も増した私は、警戒態勢も忘れ、汗だくになってハグハグとカレーを食べまくった。

 完食し、すっかり満足してお勘定を頼んだ私はレシートを見てまたビックリ。

 やはりぼられているのか。

 いや、そうではなかった。

 なんと料金が飲み物こみでわずか7リンギット(約210円)だったのだ。

 おかしい。明らかに安すぎる。

 よく見ると、レシートにはチキンカレー(5リンギット)とチャパティ(1.5リンギット)と飲み物(0.5リンギット)の値段しか書いていない。

 他の客の食べているものを見ると、私と同じものを注文しているが、カレー1種類に米だけというシンプルなもの。値段もほぼ同じ。

 ……ということは、つけ合わせの野菜各種に3種類のカレーは、すべてサービスだったってことしか考えられないではないか。

 あの不機嫌なインド兄ちゃんはもしかして「これサービスやで」と言っていたのか。

 マレー語がわからないのでスルーしてしまったが、たぶんそうなのだ。

 おーい、待てい。サービスやったらサービスって言ってくれー。

 その場でお礼くらい言うのに。外国ではこういった

 「旅行者への仏頂面だけど超歓迎の大サービス」

 というのがままあり、あとでコケそうになることがある。

 それにしても、3種のカレーとライスと5種類のつけ合わせとはゆうに二人前の量があった。

 それがサービスとは、インド系マレー人太っ腹すぎる!

 そんなわけで、大変おいしいうえに人情もあったマレーインドカレーだったのだが、食べている間ぼられてるのかとドキドキするので、できれば笑顔と、あと

 「これ、サービスやで」

 とい一言いってくれれば、もっとうれしかったんですが。


コメント
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