ハンガリーのブダペストでフォアグラ(格安)を食べてみた

2019年03月19日 | 海外旅行
 ヨーロッパで、フォアグラを山のように食べてきた。
 
 美食に興味のない方でも、名前くらいは聞いたことがあるであろう。キャビアトリュフと並ぶ世界三大珍味の一つ。
 
 そんなフォアグラは有名だけあって、値段の方ももちろん日本で食すとお高い
 
 まともなレストランでいただけば、それこそ松屋の定食についてくるミニ冷や奴くらいの大きさで、ウン千円は取られるというシロモノ。
 
 それをお腹いっぱい、それも本場ヨーロッパで食してきたのだ。
 
 セレブなミーは、もちろん量もステーキの上にこんもり
 
 野球のグローブかというくらい、にもりつけられたそれを、なんとか平らげた日にはもう、
 
 「満腹満腹。もうしばらくフォアグラは見たくないね。え? まだ残ってる? そんなものは食べきれないから、お腹を減らしたにでもあげてしまいなさい」
 
 などと言いたくなったものである。
 
 みんなはいいなあ、私のように
 
 「フォアグラの食べ過ぎで消化不良」
 
 なんていう苦しみを、味あわずにすむのだから。
 
 なんて得々と語っていると、そのうちプロレタリア革命でも起こされそうだが、それはちょっと待ってほしい。
 
 たしかに私はフォアグラをいただいた。それも並でない量を。
 
 ステーキの上に、皿からこぼれそうな勢いで盛られたそれを、動けなくなるくらいにお腹に詰めこんだ。
 
 だが、ブルジョアゆえにそういうことになったのではないのであり、そのカラクリを解くならば、ヨーロッパで食べたフォアグラというのは、ハンガリーの首都ブダペストでのことなのである。
 
 そういうと、旅行好きの人や、東欧のグルメ事情にくわしい人はポンと手をたたいて、
 
 「あー、そういうことね」
 
 納得してくれるのではないか。
 
 まわりくどい話はここまでにして、ここに一言にまとめるならば、これはつまり、
 
 「ハンガリーはフォアグラの名産地で、市場などで買うと信じられないような安値で手に入るから、ワシのような貧乏人でも、たらふく食べ放題や!」
 
 ということなのである。
 
 旅行者の間では、
 
 「○○に行くと、●●がすごく安価で手に入る」
 
 という情報がよく出回る。
 
 上海では北京ダック数百円で食べられるとか、一昔前のイランでは闇両替パワーで、
 
 「キャビア山盛り寿司」
 
 が一貫100円弱くらいで食べられた、など枚挙にいとまがないが、その中の一つに、
 
 「ハンガリーのフォアグラはとんでもなく安い
 
 というのがあるのだ。
 
 セレブなミーはふだんは食に興味がなく、三食立ち食いそばやコンビニ弁当でも平気なタイプだが、こういう話を聞くと「ぜひ食わねば」となるのだから、我ながら意地汚い。
 
 ものはなんせフォアグラである。こんな機会でもないと、日本では下手したら一生食べることなどない可能性も高い。
 
 そこで東欧旅行の際、思い切って食べてみることにしたわけだ。
 
 何事も経験。私はこのハンガリーグルメ計画を「青いガーネット作戦」と命名。
 
 勇んでブダペストの街に、東洋の食い意地男爵が進駐することとなり、次回より東欧フォアグラ自炊事情をレポートしてみたい。
 
 
 (続く→こちら
 
 
 
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