『シン・ウルトラマン』のデザインは成田亨に敬意を表して『シン・レッドマン』で

2020年01月03日 | オタク・サブカル

 「今回のウルトラマンのデザインは、ぜひレッドマンで行くべきではないか」。

 庵野秀明監督による『シン・ウルトラマン』のデザイン案を見たとき、そんなことを思ったものであった。

 レッドマンといっても、もちろんあの「赤い通り魔」のことではなく、本来の成田亨先生が描いたオリジナルな方の話。

 といっても、コアな怪獣ファン以外なんのこっちゃだろうから、ここに説明すると、1966年に『ウルトラQ』『ウルトラマン』がテレビで放映開始。

 ここに日本文化史に残る怪獣番組「ウルトラシリーズ」が開幕したわけだが、そのさらに元になる企画というのがあって、それが「Wоо」というものだった。

 故郷を失い、地球に漂着してきた宇宙の不定形生命体Wооと、仲良くなった地球人のチームが、様々な怪事件に挑むという内容だ。

 後年、マンガ『寄生獣』を読んだとき、

 「あー、Wооって、ミギーが正義の味方みたいになってるような話なんかもなあ」

 なんて思ったことをおぼえているが、残念ながら「Wоо」は絵的に地味なのがわざわいしたのかボツになってしまう。

 このあたりでは有名な「オックスベリーオプチカルプリンター事件」とか『ウルトラQ』の原点である企画『UNBALANCE』とかいろいろあって、そのうち浮上したのが、「正義の怪獣」を主人公にした『科学特捜隊ベムラー』。

 これがいわゆる『ウルトラマン』のプロトタイプになるのだが、デザインは全然違う。

 

 

 

 

 カラス天狗がモチーフになっているようで、まあこれはこれで雰囲気は出てる気はするけど、のちの『ウルトラマン』とくらべると、ヒーロー性では劣るところはありそうだ。

 そこで、この『ベムラー』もボツになり(言うまでもなく『ウルトラ作戦第一号』におけるベムラーはこの企画の名残り)、その発展形ともいえる企画が『科学特捜隊レッドマン』。

 ここまでくると、もうイメージはぐっとウルトラマンに近くなってくるのだが、やはりデザインは相当に違う。

 それがこれ。

 

 

 

 

 
 

 これがですねえ、子供のころは不気味に思えたんですが、今見るとそんなに悪くない気もする。

 「シン・ウルトラマン」の特徴はカラータイマーがないことだっていうし、やはりここは原点に戻って成田亨リスペクトのこれでしょう。

 特撮、なべても円谷怪獣のファンとしては、今回の企画には期待大であって、もし『シン・ウルトラマン』が当たれば、そこから『ウルトラQ』もリメイクされて(前のリメイク版はどうでもいい)、『シン・マイティジャック』とかもあってと波が続くやもしれぬ。

 いや、『グリッドマン』がアニメになってヒットするんだから、ありえない話ではない。あと、これは結構ガチで『ウルトラマン ジャイアント作戦』は撮ってほしいです。

  ということで、世間が新年のあいさつや、初詣の報告でアクセスを稼ぐ中、当ページは平常営業で「レッドマン」推し。

 さすが常に攻めの姿勢をくずさない私であり、また今年も女性ファン獲得は夢物語に終わるだろう。
 
 まあ、それもまたよしということで、本年もよろしくお願いいたしますというか、やっぱ2020年といえば、お約束だけどこの人ですよね。
 
 
 
 
 

 


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