「日本タイトルだけ大賞」という賞がある。
文字通り、本を中身や売れ行きや著者の知名度などまったく度外視して、「タイトルだけ」で選ぼうというもの。
過去には
『今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います』
『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』
『顔がこの世にむいてない。』 などといった、おもしろそうなタイトルがノミネートされているが、あるとき思いついたことは、
「あれ? これウチの本棚でもできんじゃね?」
私も子供のころから、部屋の紙含有率が異様に高い、怒涛の読書野郎である。
なので、本棚をながめると、題名だけでもインパクトある作品というのが、けっこうあるようなのだ。
そこで今回は、中からいくつかチョイスして、ここに並べてみたい。
あと、賞のノミネート作品を見て気になるのが、最初から明らかにタイトルから「ねらってる」ものが目立つことで、こういうのは、
「どう? おもしろいでしょ? インパクト充分で、思わず手に取りたくなるでしょ?」
なんて態度でせまられると、冷めることはなはだしい。
その点、ウチの本棚はそんな、露骨にあざといものは少なく、それでいて作者の言語センスが味わえる良タイトルも多い。
「おもしろそうじゃん」と、手に取ってみる1冊があれば幸いである。
では、ドン。
『ウは宇宙船のウ』
『密室殺人ゲーム王手飛車取り』
『鹿男あをによし』
『殴り合う貴族たち』
『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』
『ここに死体を捨てないでください!』
『裸はいつから恥ずかしくなったか』
『良い戦争 』
『死んでいるかしら』
『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』
『アイドル八犬伝』
『仁義なきキリスト教史』
『サンタクロースのせいにしよう』
『砂漠で溺れるわけにはいかない』
『世界は右に回る』
『弱いのが強いのに勝つ法』
『眠りをむさぼりすぎた男』
『ぎろちん』
どれもちょっと変なタイトルですが、中身はおススメのものばかり。気になった作品があれば、ぜひご一読を。