施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。
ということで、
「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」
との企画。前回に続いて、第7巻の第2回。
★『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』パティ・マッコード(未読)
うちはアマゾンプライムだけど、『クイーンズ・ギャンビット』目当てにネトフリに入った。
『コブラ会』『サンクチュアリ』『全裸監督』あたりも見る予定。時間あるかなあ。
しかし『コブラ会』はすばらしいタイトルだ。「竜牙会」と並んで一度は入ってみたい会である。
★『完訳 千一夜物語9』(未読)
黒田幸弘『クロちゃんのRPG千夜一夜』はダンジョンズ&ドラゴンズで遊びまくってたころ、『D&Dがよくわかる本』と一緒に死ぬほど読み返した。
『よくわかる本』と一緒に、Kindleにならないかなあ。あとD&D版の『ロードス島戦記』も。
★『三体3 死神永生下』劉慈欣(未読)
『三体』は電書で買って積読。いつ読むんだ。
★『刺青の男 新装版』レイ・ブラッドベリ(読了)
ブラッドベリ最初の一冊と言えば、『火星年代記』か『太陽の黄金の林檎』かコレ。
『万華鏡』が有名だが、それをオマージュした『サイボーグ009』のラストもすばらしい。
『形勢逆転』を読むと「憎しみの連鎖を断ち切ろう」という一見美しい意見が、
「アンタらの番で泣き寝入りしてくれ」
というムシのいい提案だということがよくわかる。
★『進化しすぎた脳』池谷裕二(未読)
脳の退化におびえる日々。なんでもすぐ忘れちゃうものなー。
もっとも、イヤなこともすぐ忘れるから、それはあなどれないメリット。
悩むタイプの人は、中年以降になるとちょっと楽になるから安心して。
★『真鍋博の世界』(未読)
そりゃあもう、ハヤカワっ子のクリスティーヲタでしたから、真鍋先生はおなじみでした。
星新一ももちろん。古本屋で安いの山ほど買ってきて、ゴリゴリ読みまくった。みんなも読もうぜ!
★『ゼロ時間へ』アガサ・クリスティー(読了)
クリスティーは高校生のころ夢中になった。
ポアロもミス・マープルも出ないノンシリーズものだから、どうかなと思ったけどメチャおもしろい。
マイナーどころだと『謎のクィン氏』や『パーカー・パイン登場』もグッド。
クリスティーはミステリとしても一級品だけど、当時のイギリスの雰囲気を味わう小説としても楽しくて、その点では「御三家」の中で抜けていると思う。
★『ライト、ついてますか一問題発見の人間学』 ドナルド・C・ゴース ジェラルド・M・ワインバーグ(未読)
翻訳が読みづらい本と言えば、『嵐が丘』。
だれの訳か忘れたけど、信じられないくらいの悪訳で逆に感動。
海外旅行に持って行ったんだけど、パリのユースホステルで日本人旅行者に読ませたら
「ヒデーなコレは」
「一行も読み進めない。マジで日本語なの?」
「エニグマ暗号機で書いたのかと思った」
などなど大ウケだったので大満足。
だれか、どの訳だったか教えてくれんかなあ。
★『10の世界の物語』アーサー・C・クラーク(未読)
ビミョーな短編と言えば、江戸川乱歩の『火星の運河』。
見た夢をそのまま書いたとか言う、それだけでも「事故物件」のにおいがするが、内容もよくわかんねーや。
フィリップ・K・ディック『ヴァリス』も似たようなもんなのに、こっちは妙におもしろいんだけどね。不思議。
(続く)