「この年頃になると、花を見て、花に見られてる感が深い、確か、そんな意味の歌だったかと思うが、思い出せない」
小林秀雄は、「考えるヒント」のなかでこう記しています(「花見」181頁, 1964.)
少し調べてみると、平安時代末期の歌人である源頼政の和歌に繋がります。
「散りがたに なりにけるこそ 惜しけれど 花やかへりて 我を見るらむ」
自分だけの問いかけだったはずの言葉が、思いもよらぬ巡り合わせを介して、自分以外の誰かも同じように問いかけていたことを知るとき、誰しもその言葉の力や働きに驚きや共感を隠さずにはいられないのかもしれません。
初稿 2014/04/01
校正 2022/05/25
写真 栖鳳池の桜に佇む絵巻物の如き青鷺
撮影 2014/03/28(京都・平安神宮)
小林秀雄は、「考えるヒント」のなかでこう記しています(「花見」181頁, 1964.)
少し調べてみると、平安時代末期の歌人である源頼政の和歌に繋がります。
「散りがたに なりにけるこそ 惜しけれど 花やかへりて 我を見るらむ」
自分だけの問いかけだったはずの言葉が、思いもよらぬ巡り合わせを介して、自分以外の誰かも同じように問いかけていたことを知るとき、誰しもその言葉の力や働きに驚きや共感を隠さずにはいられないのかもしれません。
初稿 2014/04/01
校正 2022/05/25
写真 栖鳳池の桜に佇む絵巻物の如き青鷺
撮影 2014/03/28(京都・平安神宮)