英文法になぞらえると《未来形》。確実な将来を予定する"be going to~"ではなく、不確実な将来を予測する"will~"。
方程式になぞらえると、境界条件は日本社会の閉塞感と朝鮮半島に関わる脅威。初期条件は日本社会からドロップアウトした少年達と北朝鮮体制下の屈強な兵士達。それぞれがそれぞれに導いた解は、決して交わることは無いものの、少年達は無意識に潜む「エス(ES)」の暗喩なのかも知れず、兵士達は意識を制御する「超自我」の暗喩のような気がします。
フロイトの精神分析学の観点では、「超自我」と「エス(ES)」からの過度な要求を無意識的に防衛する心理的調整機能が「自我」。一方で、ユングの分析心理学の観点では、自らの無意識に潜む言葉に出来ないコンプレックスや自らが絶対に認めてはならないと意識されるイメージである「影」と意識的に対峙し、在るべき姿を追求し続ける行為が「自我」。
それぞれの観点は違えども、限りなく現実に近い境界条件と限りなく究極に近い初期条件によって導かれた解は、それぞれの「自我」を描いているのかもしれません。
初稿 2017/12/18
校正 2020/10/25
写真 小説の舞台、シーホークホテル&リゾート
(現 ヒルトン福岡シーホーク)
撮影 2012/11/03(福岡・百道浜)
方程式になぞらえると、境界条件は日本社会の閉塞感と朝鮮半島に関わる脅威。初期条件は日本社会からドロップアウトした少年達と北朝鮮体制下の屈強な兵士達。それぞれがそれぞれに導いた解は、決して交わることは無いものの、少年達は無意識に潜む「エス(ES)」の暗喩なのかも知れず、兵士達は意識を制御する「超自我」の暗喩のような気がします。
フロイトの精神分析学の観点では、「超自我」と「エス(ES)」からの過度な要求を無意識的に防衛する心理的調整機能が「自我」。一方で、ユングの分析心理学の観点では、自らの無意識に潜む言葉に出来ないコンプレックスや自らが絶対に認めてはならないと意識されるイメージである「影」と意識的に対峙し、在るべき姿を追求し続ける行為が「自我」。
それぞれの観点は違えども、限りなく現実に近い境界条件と限りなく究極に近い初期条件によって導かれた解は、それぞれの「自我」を描いているのかもしれません。
初稿 2017/12/18
校正 2020/10/25
写真 小説の舞台、シーホークホテル&リゾート
(現 ヒルトン福岡シーホーク)
撮影 2012/11/03(福岡・百道浜)