Liner Notes

観たこと、聴いたこと、読んだことを忘れないように印象に残った光景を栞として綴ってみました

#41「随 処 作 主」

2020-01-26 | Liner Notes
「随処に主となれば 立つ処 皆真なり」

長女の卒業式にて、ある先生の送辞のなかで見つけた言葉。

 春高バレーに出場する全国レベルの強豪校から集まる選手が競い合う環境に身を置くことで不安や迷いがあると思います。

 でも、どんな状況でも主体性を失わず、まわりからの評価や束縛を受けない自由さをもって、自分らしく活き活きとして進んで欲しいと思います。

初稿 2020/01/25
校正 2021/12/24
写真 長女の卒業式
撮影 2020/01/25(大阪・豊中)

§99「悲しみの歌」遠藤周作, 1977.

2020-01-19 | Book Reviews
 時は太平洋戦争末期。空襲で毎日ひとが亡くなる閉塞感のなか、生体実験への参加を断ることを選べなかった医師のその後の物語。

 時を経て高度成長期。ひっそりと開業医を営む彼のもとに訪れるのは、人知れず人工妊娠中絶せざるを得ない人達と余命幾ばくもない身寄りもない人。罪を分け合い苦しみを取り除く彼のもとに訪れたのは彼の罪を追及する記者。

 当然ながら命を救うことは善であり、苦しみを取り除くこともまた善に他ならず、そのどちらも限界を超えると悪になるような気がします。

 悪は限りがなく誰からも救われないものの、むしろ受けとめることでしか救うことができないことを示唆しているのかもしれません。

"♪正しさと正しさとが相容れないのは、
  いったいなぜなんだ?
  Nobody is right, 正しさは、
  Nobody is right, 道具じゃない♪"
( Lyrics by Miyuki Nakjima )

初稿 2020/01/19
校正 2021/12/23
写真 五重塔
撮影 2019/01/29(東京・浅草)

♪42「May 2020 be a happy for everyone」

2020-01-01 | Season's Greeting
おひとりおひとりにとって、
すこやかな一年になりますように

浅草寺 御籤(第五十一番・吉)

■修身甚功辛
怠けることなく、勤め励んでいるようですが、辛く感じることもあるでしょう

■労生未得時
大いなる望みゆえに、一生懸命頑張るものの、まだ実現には時間を要するのかもしれません

■騰身遊碧漢
しかしながら、大空に目がけて飛び上がるつもりで、決意をもって挑戦してみましょう

■方得遇高枝
そうすれば、気持ちも安らぎ、よい巡り合わせに出逢えることでしょう

初稿 2020/01/01
校正 2021/12/22
写真 都庁からの眺望
撮影 2018/07/20(東京・西新宿)