goo blog サービス終了のお知らせ 

読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

花火を見に行く

2009-08-01 18:34:01 | ウェブ日記
今日は横浜で神奈川新聞花火大会があるということで、さきほどから横浜に来ています。
ものすごい人混みを前に苦戦しています(^^ゞ
みなとみらいだけに良い鑑賞スポットはたくさんありそうです。

汽車道が19時から通行禁止になってしまうのが鍵になりそうです。
汽車道手前の日本丸メモリアルパークの辺りから見るのが良いのか、汽車道の向こうにある赤レンガ倉庫、象の鼻パークなどのエリアから見るのが良いのか、悩むところです。
良い花火が見られるのを期待しています。
ひとまず、一度赤レンガ倉庫の方に行ってみようと思います。
それではまた♪

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹

2009-08-01 14:22:27 | 小説
今回ご紹介するのは「神の子どもたちはみな踊る」(著:村上春樹)です。

-----内容-----
1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。
そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる……。
大地は裂けた。
神は、いないのかもしれない。
でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた―。
深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。

-----感想-----
この作品は阪神大震災を題材にしていました。
6つの短編から構成されていて、それぞれ震災が起こった後の日本が舞台となっているようです。
ただし震災の記述は比較的少なく、人と人の会話がメインとなっています。
また、明確な記述はないものの、もしかしたらこの人は震災で亡くなってしまったのかも…と思われるような人もいました。
全体的に人物に謎が多いのがこの作品の特徴のように思います。

6つの短編のうち、特に印象に残ったのが「かえるくん、東京を救う」というものです。
この短編は設定が突拍子もないもので、それが意外に面白かったです。
東京の地底に「みみずくん」が眠っていて、阪神大震災のときに地底の揺れで眠りから覚まされてしまいます。
それに激怒した「みみずくん」は、はらいせに東京にも地震を起こしてやろうと考えるようになります。
「みみずくん」は山手線の電車よりもっと大きくて、ひとたび暴れればものすごい地震が起きます。
これを察知した「かえるくん」が、「みみずくん」の暴走を止めるために立ち上がります。
東京を地震から救うために、ある男の部屋を訪れるのです。
その男はごく普通の一般人なので、突然目の前に現われた「かえるくん」に戸惑います。
最初は事態を受け入れられなかったものの、段々「かえるくん」の存在を認めるしかないと思うようになり、共に東京を救うために「みみずくん」と闘う決意を固めるのです。

というように、かなりSFチックな短編です。
村上春樹さんはたまに人間以外の存在を登場させることがあります。
以前読んだ作品では人間を操る「羊」が登場したことがありました。
今回は「かえるくん」と「みみずくん」という、どちらもあまり強くなさそうな名前なので、適度に力を抜いて読めました。
突拍子もない設定でも面白く読めるのは、村上春樹さんの力だと思います。
実際、「かえるくん」と男のコンビが「みみずくん」を倒すことが出来るのか、とても気になりました。

最近では「1Q84」の大ヒットで注目を集めている村上春樹さん。
いつか私も読んでみようかなと思います


※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。

※図書ランキングはこちらをどうぞ。