読書日和

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「夢」夏目漱石、芥川龍之介ほか

2009-08-11 14:44:18 | 小説
今回ご紹介するのは「夢」(著:夏目漱石、芥川龍之介など)です。


-----内容&感想-----

夢という言葉に、どんなイメージを持っているでしょうか。
私はとても淡いイメージを持っています。
色に例えると水色です。
夢とは不確定なもの、儚きものと考えているので、淡い水色がイメージされるのだと思います。 
この小説は色々な作家が夢について書いた短編をまとめたものです。
時代はちょっと古めで、明治から昭和初期にかけての作家さんの名前が並んでいました。
以下の八編で構成されています。

夏目漱石  「夢十夜」
有島武郎  「真夏の夢」
芥川龍之介 「夢」
岡本かの子 「夏の夜の夢」
森鴎外    「夢」
与謝野晶子  「夢の影響」
萩原朔太郎  「夢」
横光利一   「夢もろもろ」

最近はこういった時代の作品を、装いを新たにして積極的に売り出しているのを見かけます。
以前太宰治の「人間失格」で、カバーを「デスノート」の小畑先生が描いたものが出ていて、それに惹かれて手にとって読んだことがありました。
やはり装丁は重要なのだなと思います。
この作品も写真のように、なかなか爽やかな装丁になっています。
きっと若い人にも昔の作品を読んでほしいという思いから、こういった装丁にしているのだと思います。
爽やかな美人さんということで、「夢」というタイトルにも合っていると思います(^-^)

内容はやはり昔の作品ということで、世界観の違いがありました。
文体も今の作品とはだいぶ違うので、ちょっと読みずらい部分はありました。
それでも、たまには普段読まないものを読んでみるのも良いかも知れませんね。
いずれ機会があれば、他の昔の作品も読んでみようかなと思います。


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