先日、能登島へ行った時に道でイタチの死体が道路にころがっているのをみた。きっと夜に道を渡ろうとして車に跳ね飛ばされたのだろう。何のニュースにもならずに、そっと消えていく野生の命、たくさんの命。いつも思うのは、あまりにも人中心に社会が作られているっていうこと。他の生き物の都合など何一つ考えられてないってこと。人の都合で、こんなに自然を勝手にいじくり回しているのを、時々私は不思議に思う。数年前に高知県のエコツアーに参加したとき、飛び出す動物たちに危険を知らせるために、道路の山側に反射鏡を設置してあった。このおかげでずいぶん野生動物の事故が少なくなったらしい。人に想像力と思いやりがあるのなら、動物代表、鳥代表、魚代表、虫代表、微生物代表たちと本当はいろんなことをじっくりと話し合わねばならない。そして、人の命だけが他の命に比べてかけ離れて大事にされているなら、きっとそんな社会は人の社会としても、とても歪んでいるのではないだろうか?