しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

絵本『木を植えた男』。(2/15*木)

2007-02-15 | 読書大好き!
毎晩、いつも眠る前には本を読むのが習慣です。
繰り返し読む自分の好きな本の場合もあるし、
図書館で借りて来た本を読むこともあります。
だから私のお布団の頭の上には、
いつも何冊かの本が積み重ねられています。

好きな本は、自然関係の本やノンフィクション関係、
生き方や心がテーマになったもの。それに
音楽や絵画などの作家がテーマになったものも好きです。
繰り返して読んでいる本は、星野道夫さんや龍村仁さんの本、
インディアンの本などでしょうか。

先日は図書館で絵本をたくさん借りてきました。
最近の絵本は、子ども用とは限らずに
大人が読んでもじ~んと来る絵本がたくさんあります。
ノンフィクション作家の柳田邦男さんも
最近、絵本にはまっているようです。
何年か前になりますが、友人が貸してくれた
絵本「あらしの夜に」は読んでいて泣けてきました。

今日、紹介するのは『木を植えた男』です。
一人の羊飼いの男が、荒れ果てた地に種を植え続け
森を再生する物語です。実話に基づいたこの話は
一人の人間の持つ力に、自信を与えてくれるようです。

今、この地球では森は壊滅的な状況です。
特に経済のために熱帯雨林の消失(=生物種の絶滅)が激しく、
伐採はとどまるところを知りません。
森だけでなく、地球温暖化も深刻さを増し
自分の力の無力さに、なす術もなくなるような状況。
だからこそ、この本は力を与えてくれるような気がするのです。

荒れ地から森が再生した場所には、
生き物たちが戻って来て人々の笑い声が響きます。
誰もこの森を一人の男が作り出したとは思い至りません。

男が、質素な生活の中で淡々と
自分の生きる使命を果たした結果。
不屈の精神とたゆまない熱情。
彼ほど頑張れなくても、一人ひとりが動き出せば
やっぱり世界は変わると思わせてくれるステキな絵本です。

遠い国、ウガンダ。(2/14*水)

2007-02-15 | 人間大好き!
春一番の強風の吹き荒れる日でした。
金沢は20度となり、平年を12.3度上回ったようです。
山道を歩くと、山全体が動いているようなすごい風の音。
こんなときは、宮沢賢治の「風の又三郎」を思い起こします。

夜は市民ネットワークの例会でした。
今夜のスペシャルゲストは、ウガンダの青年ムクワイヤー氏。
今は金沢の大学で学んでいるそうです。
日本に来日しているウガンダ人はたったの3人。
その一人が彼で、仲間の一人が通訳をしてくれました。
私もネットでウガンダの豆知識を少しかじったのですが
いまだに内戦が続いていて、かなり危険な場所もあるようです。

ウガンダで何か活動をするときには、
書類に書き残す必要があったり、手当を支給する必要があったりと
何だか自由の制約を感じました。

アフリカにある小さな国ウガンダ。
遠すぎてどんな国なのかイメージできなかったのですが
こうしてちゃんと出会うことができると
実像が見えてきます。
参加者みんなで、いろいろな質問をしましたが
とても丁寧に答えてくれました。

森があって野生生物がたくさんいること。
彼の好きなウガンダの鳥は、ツルだそうです。
ゴミはみんな投げ捨てされていて、
主食はトウモロコシをひいた粉。
大きな湖があってそこで捕れる魚は輸出用。
自分たちが食べる魚は輸入された魚。
サトウキビの畑がたくさんあるそうです。
生活は豊かではなく、「ラストサムライ」の映画を観たのと
日本のテクノロジーに惹かれて来日したそうです。

どうですか?少しはウガンダという国を
イメージできたでしょうか。
27才だという彼は、とても「静」のイメージの人でした。
短い時間では、とても彼の背景を知り尽くすことはできなかったのですが
こういう出会いが、次の“何か”につながっていくのでしょうね。