
と言っていたら、まさかまさか、急に友達から連絡が来て、武道館で行われたイベントへ行くことになりました。
会社で券を貰ったんだそうです。前日に…。
イベントとは、とあるブラスバンドの音楽祭でした。
多分日本のブラスバンドのトップにいる団体です。
体育会系な仕事なのですが、音大を卒業して入る方もいるそうですよ。
私は中学生の時に吹奏楽部に入っており、小さい頃からブラスバンドに憧れを持っているのでした。悲しいことにチャンスはなかったけれど、この見るチャンスに胸躍りました。

私のような視線で見ていると不謹慎かもしれないので、ここではちょっとだけぼかして書きますので、お察し下さい(きっとすぐわかります。笑)。
そのブラスバンドは主に3つのチームがあって、「緑」と「青」と「黒」としておきます。
(脇役に「白」と「大学生」もいます。)
静かな開場にスポットライトが当たり、ショーの開始を告げるドラム。
マスター(っていうのかな?)がカンカンッ!縁をとならして始まるドラムの演奏です。
キレのある腕の動き。一糸乱れぬリズム。ステキすぎる!やってみたい!!

次は緑チームの、バンド以外の歌のために参加した青年達の歌。
「男の群れ」というかなり男らしい歌です。(女性もいるよ。)
「男がいる 男がいる 泥にまみれた男がいる…♪」!!!
濃すぎる。個人的に大ヒット(笑)。
度迫力のオープニングに押され、次は緑チームのマーチングドリル。
おじさんがソロでドリカムやサザンのバラードを奏で、その背後でみんなはハート型のフォーメーション。なんとロマンチック。
そうかと思えば、楽器を片手にマイクを持って、急に歌いだす人々が。
そのコーラスが異常に上手いの!!

時々歌のソロも登場するのですが、みなマイクを握り締めてアレンジ効かせながら心と体から歌いあげ、素晴らしいソロでした。
多才だ。
続いてはゲストのアメリカチームが登場しました。
少人数ではあったけれど、音がダイナミックで、迫力というかボリュームは負けていませんでした。
第二のアメリカ国家といわれる「星条旗よ永遠なれ」と、「聖者の行進」の定番曲。
この「聖者の行進」がすごいの。スウィングしてるんですが、さすがの本場のノリ!私はニューオリンズにいるのかと錯覚したほど。
頭の先まで鳥肌が立ったのが分かりましたよ(本当)。大きな衝撃でした。

演奏している本人達も体を揺らして(自然に揺れている)。やっぱり日本人には出来ないこのノリ。すごいです。
そして次は大学生(日本の)の登場です。
楽器はドラムだけで、行進とアクションを披露。
突然暗くなった途端、振り回していた茶色くて長くて引き金のあるヤツを、パーン!とやったので心臓が一瞬止まりかけました。びっくりした~。笑。
遠くから見ても爽やかでした。
その後は黒チームと青チームが交代でドリル。
演奏は勿論のこと、ずっと乱れない展開。完璧です。文字やマークになったりしながら、音楽以外で見る楽しみも十分。
可愛い女子のカラーガードなどの演技も参加して、華やかで、見ていて飽きなかったです。

圧巻です。
衣装も当然カッコイイし、上手だし、さすが。
全員退場した後、ラストでは、客席の誰もいない所に1人トランペットの方が立ち、その音色と共に指揮者が退場。
これがまた叙情的でした。
男らしく引き締まった、そして和やかな時間でした。
1チームだけとか、一部だけなら大きな市民祭りなどで観る機会もありますが、全体像はこんな自演会のチャンスしか多分ありません。
人気がすごいらしいのです(実際一般客のはるかな長蛇の列が出来ていました)が、面白いので、機会があったらご覧になってみることもオススメします。