なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

いったん退院できるか

2012年05月23日 | Weblog

 70歳台半ばの男性。間質性肺炎だったが、今年3月に胸部異常陰影を指摘され、県内の基幹病院呼吸器科(スタッフ10名以上)へ紹介された。左肺の扁平上皮癌stageⅣと診断された。間質性肺炎があり、抗がん剤治療は断念され、姑息的放射線療法のみ受けた。あとはbest supportive careとなり、当院へ転院してきた。癌性疼痛対策でオキシコンチン20mg/日内服が処方されていたが、増量を要するようだ。家族と相談して、いったん退院して、できるだけ自宅で過ごすことを目標に経過をみることになった。最期は呼吸苦が進行して、おそらく塩酸モルヒネ持続点滴になると思われるが、なんとか苦痛を少なくして3か月もたせたい。

 今日の内科再来は、糖尿病の血糖コントロールか比較的良好な人たちでスムースに終わった。来月の地元医師会主催の講演会で座長をすることになった。テーマは糖尿病。外来の1/3は糖尿病だが、専門ではない。講演会まで糖尿病の本を数冊読んでおくことにした。

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