なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

またまた入院

2012年05月08日 | Weblog

 60歳台後半の男性。糖尿病と糖尿病腎症があり、糖尿病自体でも血糖コントロール不良で入院しているが、その後は小脳梗塞・肺炎・心不全・腸骨動脈閉塞で入院を繰り返している。認知症でインスリン注射と血糖測定は妻が行っていた。歩行できて会話はピントがずれているが、これまでの病気を考えると、よくこの状態でいられると感心するくらいだ。理解力は低下しているが、雰囲気は多幸的でよく笑う。1週間前に感冒症状(鼻水・咽頭痛・微熱)で受診していたが、その後も微熱が続いているという。咳はない。今日は高熱が出て、胸部X線では陰影がはっきりしなかったが、胸部CTで見ると、左胸膜直下に浸潤影が散在していた。他に発熱の原因となる病変もなさそうで、肺炎で入院とした。この方のように、献身的な妻のおかげで生きている男性は多いが、献身的な夫のおかげで生きている妻は少ないと思う。

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