80歳台前半の男性。間質性肺炎で呼吸器外来(大学病院から週1回)に通院していた。経過観察のみだった。3月に呼吸器外来を受診した後から左側胸部痛が続いた。同部位に以前帯状疱疹があり、患者さんも、今回発疹は出ていないが同じ痛みと訴えていた。皮膚科外来(大学病院から)を受診したが、発疹がないので何とも言えないといわれ、内科外来を受診していた。帯状疱疹後神経痛としてNSAIDなどを処方されていたが、症状は変わらなかった。今月(5月)呼吸器外来を受診(定期の予約日)して、胸部X線で左肺の陰影が増加していて、胸部CTで胸膜直下に肺癌があり、肋骨に浸潤していた。訴えていたのは癌性疼痛だった。呼吸器外来に通院して、胸部X線もみているので、内科ではあえて検査していなかった。