なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

感染症ではない

2012年05月09日 | Weblog

 80歳前半の男性。発熱で入院した。もともと心房細動・心不全と僧房弁と三尖弁の閉鎖不全もある。明らかな肺炎はないが、肺雑音があり、気道感染症として抗菌薬が開始されたが、発熱も検査の炎症反応も変わらなかった。1週間経過して治さないため、担当医から相談された。尿路感染症や胆道感染症はなかった。感染性心内膜炎も否定できない。直接患者さんを見にいった。1週間熱が続いている割には元気だった。歩くときに膝関節が痛いというが、腫脹・熱感はなかった。左の手関節と肘関節に腫脹・熱感があり、触ると痛いという。偽痛風が疑われたので、整形外科医へのコンサルトを勧めた。あとで診察した整形外科医に話を聞くと、偽痛風でしょうということだった。抗菌薬を中止して、NSAID(セレコックス)が開始された。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする