なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

外来はいろいろあったが、入院のない土日

2012年05月14日 | Weblog

 今回の土日の日当直は、土曜日が大学医師(若い大学院生)、日曜日が他の病院の医師の担当だった。入院するような患者さんがいれば、常勤医の当番が対応するという体制だった。外来はいろいろあったものの、内科の入院はなかった。

上腕骨骨折の80歳台なかばの男性が内科救急外来を受診して、整形外科に入院になっていた。土日の日当直は内科外科2人態勢なので、なぜ内科で診たのだろうと思った。聞いてみると、骨折で整形外科クリニックを受診して、痛みのあまり血管迷走神経反射で除脈・低血圧になり、当院の内科救急外来に搬送されたという。補液などで良くなった後に、本来の整形外科に入院になったということだった。なるほどね。

 20歳台半ばの男性。潰瘍性大腸炎のため、大学病院で大腸全摘の手術を受けている。紹介されて短期間に手術になっているから、かなり重症だったのだろう。嘔吐・腹痛で当院の救急外来を受診した。腹部X線・CTで腸閉塞を呈していた。数回手術を受けていて、人工肛門を閉じる手術が2か月前で、大学病院の外科外来に通院中だった。日直医が大学病院に連絡して搬送となった。大学病院の医師も、なぜ直接大学に連絡しなかったのかと言っていたそうだ。患者さんとしては、近くの病院でちょっと治療すれば良くなると思っていたのだろうか。

 80歳台男性。町内にある入浴施設で浴槽に浮いているのを発見されて、救急車で運ばれて来た。救急隊到着時に心肺停止で、心肺蘇生をしながら病院にきた。治療で一瞬心拍が戻ったが、結局治療に反応せず、死亡確認となった。autopsy imagingでは溺死というより、心疾患で死亡したらしい。状況から当然警察の検視となったそうだ。

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