以前勤務していた病院の同窓会の案内状が届いた。町立の小さな病院だったが、地域の基幹病院ができることになり、持っていた病床分がそちらに統合されて、衛星診療所になった。小規模な統合例だが、東北の他の地域でも地域の基幹病院に統合されて、その周囲に衛生診療所や分院的な小規模病院が配置されている。すでに病院がなくなって10数年が経過していた。発起人は集まって何かするのが好きだった放射線技師さんだった。ちょうど定年になったころだと思うので、それで思いついたのだろう。まだ診療所に残っている看護師さん、基幹病院に移って頑張っている看護師さんや技師さん、辞めてしまった看護師さんなど、その後の経緯はいろいろ。当時の院長先生は、現在私立病院の院長をしていて、たまに講演会でお見かけする。
内科に60歳代男性がめまいで紹介された。内科の若い先生が診て、吐血したという話を聞き出して(精神病院に通院している患者さんだった)、検査で貧血も認めた。消化器科で上部消化管内視鏡検査をして、胃角小彎に古典的な?潰瘍を認めて、露出血管があった。エタノール止血してクリップもかけた。医局で来月の当直表を作っていると、潰瘍を電子カルテの中にある画像で見せてくれた。内視鏡の画像も今回電子カルテに取り込まれるようになって便利だ。心窩部痛があるので、鎮痛剤のハイペンを飲んでいたそうだ。当然逆効果だが。
昨夜は胆管癌でステントを挿入された80歳代男性が、急性胆管炎で入院していた。高熱での救急搬入だった。これで3回目の入院になる。抗菌薬点滴静注で解熱して心窩部痛が軽快すると、すぐに元気になる。昨夜の抗菌薬投与ですでに今日は元気になっていた(肝機能は結構上がっていた)。また1~2週間で退院できるだろうか。