なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日は日直

2016年04月29日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。東北道の下りが朝から混んでいて、連休スタートを実感して病院に来た。結局救急搬入は1例だけ。高熱の87歳女性だった。酸素飽和度は91%(室内気)。今朝からの急な発熱で、インフルエンザかと思ったが、迅速試験は陰性だった。胸部X線でははっきりしなかったが、胸部CTで左肺に斑状影が散在していて、肺炎だった。

 当番医の先生が内科系外科系とも割と人気のある先生方で、そちらを受診したのかもしれない。全体的に受診は少なく、小児科の喘息発作が数人いた。1週間前から発熱と少しの咳が続いていた4歳男児が、昨日から39℃台になって受診した。鼻汁もあって、最初は耳鼻咽喉科医院を受診していたが、一昨日当院の小児科を受診した。胸部X線で肺炎はなく、血液検査はウイルス感染を示唆するものだった。各種迅速試験が出されたが、いずれも陰性だった。患児はぐったりしているわけでもなく重症感はないが、母親が心配してインターネットでいろいろ調べたらしい。入院させてほしいという希望があり、小児科の先生に連絡して入院で経過をみることになった。再検査でも、ウイルス感染だろうと思う結果だった(白血球7000、CRP0.9)。4月から幼稚園に行き始めたはかりという。

 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)から膵癌が発症した90歳男性は、1か月前から食欲不振と背部痛で入院していた。癌性疼痛にフェンステープを使用して、点滴とステロイド投与で経過をみていた。1週間前から、毎日夕方になると家族を呼んで外泊を続けた。水分を少しとるだけで、まったく食べないので迷ったが、家族と相談していったん退院とした。昨日退院して、今日外来に点滴に来院した。連休中は来院した時にはすぐ点滴ができるように入力しておいた。2~3日に1回は来るかと予想している。本当は往診して点滴してくれる先生がいればいいのだが、地域の開業医の事情で難しく、当院外来での点滴とした。

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