今日は糖尿病で通院している患者さん中でも、血糖コントロールの難しい方が受診した。55歳女性は統合失調症で精神科病院に通院している。何度か教育入院もしていた。今日はHbA1cが9.8%。前回は10.0%で、前々回は10.1%。本当に若干の低下になっていた。受診するたびに、入院ですかと言って診察室に入ってくる。入院の必要はないというと嬉しそうにする。目標の7%は大分遠い。肥満の解消はできない見込みだ。
同じく統合失調症で精神科病院に通院している35歳女性は、初診時に15.4%で入院した。退院後には一時的に(本当に一時的に)6.4%まで低下した。その後は徐々に上昇して、今日は13.1%。昨年末から入院を勧めていたが、拒否していた。出産したいと初めて言われたが、あてがあるのだろうか。とても許可できないというと、入院に同意した。
糖尿病腎症・ネフローゼで退院したばかりの56歳男性は、ラシックスにサムスカを加えても浮腫は残っている。血清クレアチニンも徐々に上昇して、今日は4になった。除水のために早期透析導入を考えた時よりは(全身浮腫だった)良くなっているが、そろそろ腎臓内科の外来と併診にすることにした。度重なる中断の結果になるが、きちんと治療を継続していればと思う。
29歳女性は肥満でHbA1cが11.4%らの治療開始だった。現在はDPP4阻害薬とメトホルミンでHbA1c5.7%まで下がっている。結婚妊娠を考えて、メトホルミンから減量していくことにした。妊娠の予定があれば、治療を変更するので教えてほしいと言ってあるが、まだ予定はなさそうだ。全員がこんな経過になれば嬉しいのだが、なかなか難しい。