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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

角膜潰瘍

2019年03月18日 | Weblog

 眼科で角膜潰瘍と診断された91歳女性が内科に紹介されてきた。角膜潰瘍は細菌感染・ウイルス感染などで起きるが、リウマチ膠原病など全身疾患で起きることもあるということだった。 シルバーカー(腰かけられる手荷物入れ付きの手押し車)を押して患者さんが診察室に入ってきた。91歳とすれば元気だ。山間の町の診療所に高血圧症で通院している。今日は息子夫婦が連れてきていた。

 全身症状として、特に困っているものはないそうだ。手指関節の疼痛・腫脹はなかった。両膝は強く曲げると痛いので、正座はできないそうだ(これは仕方ないと思っていると)。皮膚症状・筋症状もない。

 眼科で行った検査ではリウマトイド因子は少し上昇していた。炎症反応は陰性で、抗核抗体とMPO-ANCAも提出されていたが陰性だった。紹介なので、胸部X線と手と膝のX線も行ってみたが、手指の関節はOAの変化も乏しくきれいだった。膝はOAの変化そのものだ。

 さらに検査する必要もなさそうで、家族には100%ではないが、今のところ全身疾患としては否定的ですと伝えた。

 

 がんセンターから転院してきた肺癌・トルソー症候群(多発性脳梗塞)の71歳男性は、相変わらずベット上でばたばたと身体を動かしていた。診療情報r提供書に記載はなかったが、転院前から後頸部痛があるのだった。頸部~腹部でCTを行ったが、後頸部に転移などの異常は指摘できなかった。

 動いてMRIは撮影できそうもないので、今のアセトアミノフェンにトラマールを追加することにした(腎機能が微妙に悪くNSAIDは入れにくい)。これが軽快すればADLの改善が見込めると思うが、転移が証明されなくてもオピオイドを使うべきなのか。

 

 

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