Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

カールラガーフェルド写真展 ヴェルサイユの光と影

2017-02-18 00:00:00 | ファッション


2/26(日)まで開催中の「カール ラガーフェルド写真展 太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」を見てきました。

@銀座のシャネル4F NEXUS HALL 入場無料

ドアマンのいるお店に入るのはちょっと緊張しますけれども、入店すると中国などからの観光客やベビーカーを押したママさんもいてリラックスした感じ、高級店の張り詰めた排他的な空気はありませんのでご安心ください。

入店して左奥のエレベーターに乗ります。4Fまで階段を登り、ステキなお洋服やインテリアを眺めてもいいですが、それは帰りでもいいですね。

エレベーターの階数を押すボタンがCCマークになってて可愛い。



これより下の写真2枚はコチラの素敵な記事からです。ぜひ合わせてリンク先をご覧になると詳細がわかっていいですよ。

まず展示用の壁が迷路のようになっているのが、ヴェルサイユの庭園の迷路を連想させてワクワクします。



写真は「光と影」という邦題(?)が示す通り、太陽王の作った華やかな宮殿を撮っているのに、経年変化などから見える暗い部分がどの写真にもまとわりついていました。そこに胸キュン!

そして大きくプリントしてあるので写真の粒子が粗く、それがまた「光と影」を作っているんですよ。

その展示方法も「釘で留めただけ」で紙はむき出しになっているのがステキ。



プリントのインクの質感とか盛り具合とかもこってりしていて、またインクにパールが入ってるの?と思うくらい光沢があります。

壁の足元のところにもキラキラした素材が使われていて、モノクロ写真の黒さと対照を成していました。

そして大きくはないギャラリーですが、一番奥へ進むとその壁際は銀座の真ん中の4階から外光も取り入れる作りになっていて、ちょっとヴェルサイユらしいデザインのベンチがあり、光の中に座ることができるのです。

写真といい空間の使い方といいトータルで光と影を感じるいい展示でした。

カール ラガーフェルドがファッション写真を撮っているのは知っていて、過去に写真展を見たこともありましたが、

今回、人間の造ったものだけが被写体で、そこに「もののあわれ」が写っているように感じ、これまでのカールのクールで尖ったかっこよさとは違う視点がとても良かったです。

「朽ちていくヴェルサイユ」を見せられたような・・・

六本木ヒルズで開催中の「マリーアントワネット展」で見るような過去の再現でもなく、

またBBCドラマ「ベルサイユ」ではルイが貴族に反対されながらも宮殿建築に情熱を燃やしている時が見られるんですね、

過去と、その過去ができる前のもっと過去、そして現代に感じる過去、とヴェルサイユをめぐり、東京での二つの展示とTVドラマで多角的になぜかブーム。