ちょっと別の話題でシェイクスピアの「テンペスト」の腕組みについて熱心な議論が沸き起こったので、エアリエルがコリン・モーガンのグローブ座版(2014)と同じ役をベン・ウィショーが演じた映画版(2010)を改めて見てみました。
議論は日本語版だと「腕組み」と訳される「knot」について。通常「腕を組む」という時英語では「cross」や「fold」という単語なのになぜknot?という疑問です。
まずグローブ座版ではこのようなポーズ、胸で切られて下が見えないのですが、ゆるりとした腕組み風。エアリエルが遭難した王子について描写して王子のポーズを真似ているのですね。

一方、映画版ではウィショーさんがどんなポーズをとってたんだろ?!と久しぶりにDVDを再生してみたんですが、ガーーーン、遭難した王子の映像になってるではありませんか。そこにウィショーさんの声で台詞が入ってました。
sitting, his arms in this sad knot
日本語字幕は「悲しげに腕を組み座り込んでいます」

この映像では体育すわりしてるので、日本語のいわゆる腕組みではないですね。
えむさん説「エアリエルは妖精なので人間語が不完全で通常の単語が来ない」のと、あと、この映画版のポーズを見て思ったのは、座って膝を腕で抱くというのはだいたいが不安な時、悲しい時なので、シェイクスピアの台詞はこのポーズ=体育館すわりのことを言ってたのかなあ、と。
グローブ座ではエアリエルが舞台に登場してプロスペローに報告しているので上半身だけポーズを真似てるわけですね。
グローブ座ではプロスペローの娘役がジェシー・バックリーで、初めて見た時は彼女を知らなくてあまりピンとこないヒロインだなあ、無名の女優だしな、と思った自分の見る目のなさにがっかりですが、
映画版の方も、プロスペラ役のヘレン・ミレンとエアリエルのベン・ウィショーに見とれていて、こちらは可愛い可憐な娘と思ったもののフェリシティ・ジョーンズを当時は知らなくて、その後ホーキング博士の妻を演じた「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞にノミネートされメジャー俳優となりましたが今回見るまで彼女だったと全く覚えておりませんでした!でもクレジット見る前に「こっちのミランダはかわいい!王子が見初めるだけある」と思いました^^;
議論は日本語版だと「腕組み」と訳される「knot」について。通常「腕を組む」という時英語では「cross」や「fold」という単語なのになぜknot?という疑問です。
まずグローブ座版ではこのようなポーズ、胸で切られて下が見えないのですが、ゆるりとした腕組み風。エアリエルが遭難した王子について描写して王子のポーズを真似ているのですね。

一方、映画版ではウィショーさんがどんなポーズをとってたんだろ?!と久しぶりにDVDを再生してみたんですが、ガーーーン、遭難した王子の映像になってるではありませんか。そこにウィショーさんの声で台詞が入ってました。
sitting, his arms in this sad knot
日本語字幕は「悲しげに腕を組み座り込んでいます」

この映像では体育すわりしてるので、日本語のいわゆる腕組みではないですね。
えむさん説「エアリエルは妖精なので人間語が不完全で通常の単語が来ない」のと、あと、この映画版のポーズを見て思ったのは、座って膝を腕で抱くというのはだいたいが不安な時、悲しい時なので、シェイクスピアの台詞はこのポーズ=体育館すわりのことを言ってたのかなあ、と。
グローブ座ではエアリエルが舞台に登場してプロスペローに報告しているので上半身だけポーズを真似てるわけですね。
グローブ座ではプロスペローの娘役がジェシー・バックリーで、初めて見た時は彼女を知らなくてあまりピンとこないヒロインだなあ、無名の女優だしな、と思った自分の見る目のなさにがっかりですが、
映画版の方も、プロスペラ役のヘレン・ミレンとエアリエルのベン・ウィショーに見とれていて、こちらは可愛い可憐な娘と思ったもののフェリシティ・ジョーンズを当時は知らなくて、その後ホーキング博士の妻を演じた「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞にノミネートされメジャー俳優となりましたが今回見るまで彼女だったと全く覚えておりませんでした!でもクレジット見る前に「こっちのミランダはかわいい!王子が見初めるだけある」と思いました^^;
おっと、私が気づかぬうちに、エアリアルの腕組みなどという楽しげな話題で盛り上がっていたのですね!
>「エアリエルは妖精なので人間語が不完全で通常の単語が来ない」
なるほど~~~。そもそも「sad knod」という言葉の使い方は普通しない、ということすら知らないと全く気づけない案件ですね。おもしろい!
>ジェシー・バックリーで、初めて見た時は彼女を知らなくてあまりピンとこないヒロインだなあ、無名の女優だしな
ふーーっふっふっふ、ジェシー・バックリーに関してだけは、この舞台で初めて観た時から「彼女はいける!」と直感した私ったらエラい! その点だけは自慢していいぞ、私!
>「こっちのミランダはかわいい!王子が見初めるだけある」と思いました^^;
多分、普通だったら「テンペスト」のミランダにはかわいくてきれいなお姫様女優を選ぶと思うんです。でも、あの舞台のミランダに関しては、「生まれはお姫様だったとしても12年もあんな島で育ったらほとんど野生児になっちゃうのでは?」という解釈に、「王子様がミランダに一目惚れするのは魔法のせいだから、ミランダがきれいなお姫様である必要はない」という読解を足した結果だとも思うので、いわゆる美人女優ではなくジェシーに白羽の矢を立てたのは大正解かと!
……それに、目の保養になるようなきれいどころが欲しいなら、エアリアルのコリンで十分ですもの♡
なるほど前にsittingがつくと座り方によって情景も変わりますね。
Humansの関連からカズオ•イシグロの「クララとお日さま」に興味をもったので今読んでますが、人型AIが性能の違いによって同じ状況でも違う認知をするのが面白いです。高性能のタイプほど人と近い認知。
アンドロイドと人でもズレがあるように、妖精さんと人もそうかなと。妖精さんが何者かは分からないですが少なくともニュートン力学の外にいます。
言葉のチョイスで魅力的な人外感を演出としたのではというのは、シェークスピア原書を読んだことない私の珍説ということで 笑
>>この舞台で初めて観た時から「彼女はいける!」と直感
おそれいりました!!!私なんて今見てもジェシーだときづいただけで
どこがこれからいけるのかサッパリです。
>>「生まれはお姫様だったとしても12年もあんな島で育ったらほとんど野生児になっちゃうのでは?」
いやあ、ジェシーだってあの衣装じゃなければ「ドレスこそないけれど
生まれの高貴さは隠せないオーラ」を出す少女に見えたと思うんです。
プロスペローの方は男子の衣装だから最初からバリエーションも狭く
ボロっぽくてもロジャーさん大物オーラを放出してましたが。
エアリエルの衣装も変でした。
>>「王子様がミランダに一目惚れするのは魔法のせいだから、ミランダがきれいなお姫様である必要はない」
そ、そうだった・・・?!いつか本当にやばいミランダで
エアリエルの魔法のほどを実感したいものです。ロバとか。
なんとシンクロ??!私はAIでも「恋するアダム」という本を読んだばかりです。ちょうど前にコメントされたhedgehogさんの感想で興味がわきまして。https://ameblo.jp/hedgehog42/entry-12687863048.html#cbox
私も人間型AIと聞くとすかさずHUMANSを頭に思い浮かべてました。
>>魅力的な人外感
そういうのに弱い私です~人よりも動物とか人間と交流できる人間外にキュン
単なる現実逃避か、動物や人外はピュアだとの思い込みか。
「クララとお日さま」読了したはいいんですが鬱ってしまいました。
作品の中の人口知能と人の関係はいつものように歪です。Humans的(古典で言うと鉄腕アトム的)展開にならないようにするには限定知能にする方向が現実的ではあるんでしょうが、善の全てを人型AIに押しつけて安心しようとしてるのかとさえ思えます。
これでは益々ダメ人間が増えるばかり…堕落の一途です。人類の地上からの退場が早まるだけですね。
> 「恋するアダム」
hedgehogさんのブログを参照させてもらいましたが面白そうですね。
でも続けて読むと鬱りそうなので、The Witchesを読み始めました〜 楽しい!
しばらくはこっち笑
はい、私も「アダム」で落ち込んだので
「HUMANS」でもっとにんげんとAIの良き未来を見たかったなあ・・・
これから新しい世界が、というところで終わってしまって(泣く)
うちのロアルド・ダール本もまだありました!
今、図書館本がまだ積んであるのであれが終わったら行けます!
久しぶりに「テンペスト」のDVDを引っ張り出して前半部分だけ見てみましたが、うわあ、コリンが若い&かわいい~~~!
>エアリエルの衣装も変でした。
確かに、改めてみると変ですね。人ならざる感じでくるくる変わる表情がかわいくて、衣装がほとんど目に入ってませんでした。
>「クララとお日さま」読了したはいいんですが鬱ってしまいました。
わかります、あれはなかなかに強烈な鬱エンドですよねえ。なのに世間ではどうして「感動作」だの「美しい子供」だのといった感想が出てくるのか。私には理解不能です。
確かに「恋するアダム」も読むと結構落ち込みますが、でも「クララとお日さま」と並べて読むと興味深いのでぜひ!
何を隠そう、私はまだコリン・モーガンを知らない時に
エアリエルの写真を検索したことがあるんですね、
そしたらあの姿が出てきて、「変な衣装とメイクだな~
でもこの中の人は実はこのメイクと衣装じゃなければ
けっこういけるのでは・・・」という感想を持ったことが自慢でっす。
でもそのことはしばらく忘れていてマーリン後に
テンペスト見て、「ああ、あの画像はこれだったのか・・・!」となったのは
不甲斐ない~
> ロアルド•ダール
なんと9冊ありました。イングリッシュネイティブの子供たちは彼の作品を通るんですよね。ベーシックな知識として読むのもありですね。
ただ子供向けなのに知らない単語が結構あって、これではインタビューが聴き取れない訳だと納得です。
> クララとお日さま(ネタバレ注意)
hedgehog さん
こちらの感想も読ませて頂きました。興味深い着眼です。
「アダム」ぽちりました。もちょっと後で読みます笑
健康体になったジョジーと母親の力関係はいずれ逆転し保護の役割を失って老いた母親も(廃品置き場ならぬ)高齢者施設に置かれることなるわけで、ロボットも人間もそこは同じですね。
存在目的が利他なロボットが善なのは当たり前で、種の存続が存在目的の人間はそれに対して利己がデフォルトです。だとしても、近未来もので絶望するのはいつも人間のモラル。
変化と均衡の長い時間をかけて完成した人体が素晴らしい一方で、個体ごとに発生する心は精神遺産を学ぶことをしなければ野蛮なままです。科学によって知力を高められても、それを行使する知性がなければAIによる支配など心配する前に自滅の未来しか見えません。。。
>> ロアルド•ダール
一昨日から職場で暇なときに音読を始めました。
これが結構早口言葉のように詰まるんです〜
音読しないと寝てしまいそうだし、英語の勉強に良いと聞いて。
>>子供向けなのに知らない単語が結構あって、
それな!です。最初は調べてたんですが、だんだん面倒になって
半分以上無視するようになりました。
>>これではインタビューが聴き取れない訳だと納得です。
知らないものは聞いたってわかりませんものね〜は〜=3
子供の本も大人の本も、それなりに知らない単語だらけですが、
英語読むのも遠ざかるとまず目がabcに拒否反応まで起こすので
日常に眺めるのは必要ですね。
>>なんと9冊ありました。
しばらくは教材に困りませんね!お嬢さん、グッジョブ!