2週間のホームステイだったのに、
3週間もアップしてませんでした
ーーやっとホストファミリー業が終わりました。
曲莉ちゃんとは
2週間ウチの子だったMagaliちゃんに
つけた漢字ネームです。
「曲」という一文字でも音楽的でいいなあと思ったのですが
ちょっと女の子っぽく「莉」を加えました。
漢字だけとはいえ、名前をつけるって
ホントに親になったような心境です
15歳、パリとベルサイユの間の
セーブルからTOKYOへ。
こんな中産階級のベッドタウンだそうです
今回のプログラム(=私のお仕事)は、
1 空港までの送り迎え
2 日本語レッスン 週10時間
3 その他のアクティビティー 週10時間
4 食事提供
5 十分な収納のあるシングル・ルームを提供
各週10時間だったら、
レッスンもアクティビティーもたいしたことないようですが、
食事のしたくをしながらこれをこなす・・・
野球が見たい(フランスではやってない)とナイターに出かけるなら
日本的に、と「おにぎり、唐揚げ、枝豆」のお弁当を持たせる・・・
はっきり言って「超人ワザ」です
もちろん超人ではない私は、
ランド・エイジェンシーの人や夫のJにも手伝ってもらうことに。
エイジェントのSさん、
どうもありがとうございました
アクティビティーというのは、
レッスン以外になにか体験させてあげることで、
正味2時間でも遠い所だと移動にもそれくらいはかかります。
上野公園内の美術館&博物館、
根津神社、
谷中、秋葉原あたりは徒歩
&チャリ圏ですので
いいのですが、
ジブリ美術館なんかは三鷹です。
電車
とバス
で1時間以上
もう帰ったら夕食作る時間なんてない、
カフェ
のホットドックでいいや~
と買ってあげれば
「ケチャップは嫌いなのでナシ、マスタードだけがいい」
もちろん悪気はナイ
もう次のお客を応対しているカフェさんに割り込んで
「マスタードだけにしてください」とたのむと、
「マスタードはないんです。カレー味のキャベツはどうしますか?」との返事。
世界中からファンの集まるジブリ美術館のカフェのホットドッグなのに、
なんでスタンダードなマスタードがないの
なんでカレー味なんていう特殊なキャベツが自動的に入るの
と
言いたい気持ちをノドの奥に押し込んで
ソーセージだけのホットドッグにしてもらった
「Japan Expo」というパリ郊外でのヨーロッパ最大の日本イベント*写真の提供は外務省
マンガ、音楽、ファッションなどの展示&販売があるそうです
さて、
曲莉ちゃんもヨーロッパの日本語学習者のほとんど
の例にもれず
マンガ&アニメ好きです。
その可憐なルックスに反して、少年マンガ、とくにジャンプが。
でも彼女のすごいところは、
マンガで知った「野球」「囲碁」に興味をもち体験しようとするところ。
そして部屋に置いてあった読みかけの本を見たら
(フランス語だけれど)三島由紀夫でした
あたりまえのようですが、
エイジェントのSさんのお話を聞くと、
マンガ&アニメ以外には何も興味をもたない留学生もいるらしいのです。
そして交通
の便の良くない家
にステイする子ももちろんいるのですが、
ひとりではまったく外出できない子も珍しくないそうです。
それに比べてウチの曲莉ちゃんは、
バスも電車もひとりでチャレンジ
しました。
降りるバス停がわからなくなって終点まで行き、
そこから目的地まで40分(炎天下
)
歩いて戻るなんてこともありました
*パリなんかはけっこうどこにでも歩けてしまうので
たぶんその感覚で歩いたのでしょう
東京は大きい・・・
彼女は15歳ですが、優秀で1年スキップ進級しているので
9月からリセ(高校)の3年生になるそうです。
数学専攻で大学を目指すので、
3年生でも日本語をとる余裕があるかどうか
わからないと言っていました。
こんな賢い子が日本語の勉強続けられないなんて
フランスの教育システムもなかなか厳しいようです。
頑張って初級の日本語を2週間で詰め込んだけど、
また、続けてもらいたいなあ、
と先生らしき気持ちを初めて味わったのでした・・・