Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

火に飛び込み救出したいシーン

2013-11-21 17:19:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
新しいバイトを始めて2週間。やっと生活リズムに慣れて来ました。ずっと大都会暮らしなのに満員電車も今世紀初だけど慣れてきました。今までの仕事は、変な時間に変な方角へ移動したり、自転車やバスだったりと通勤電車に乗らずにすんでいたので。おかげでキャビンプレッシャーを車内で聞けるのですが、幸か不幸かあと3、4分でエピソード終わるのに~!ってところで勤務先に着いてしまうのです。毎朝クリフハンガー気分・・・

さて1週間くらい前に「Interview」誌の、フランスに釣りに来たゲイリー・オールドマンが電話でロンドンのベネディクトをインタビューするという記事を読みました。なんか企画というかそのシチュエーションだけでもかわいくて顔がニマニマしてしまうんですが、しかも電波の具合が悪くてつながらない様子などの実況を含み、カンビー(とゲイリーが言ってる)の子供~学生時代の舞台の話、ゲイリーが俳優を目差した若い頃の話、ふたりが見たテレビやお芝居、映画の話、The Fifth Estateについてアサンジを演じた感想、その映画の意味、etc.と盛りだくさんな内容でした。

私達が日本で未だ見られないアサンジ役を演じた本人が、アサンジのキャラクターについいて言及してるのも面白いので英語を頑張って読むのにいい教材ですね!

しかし、実は、そういう知的な内容よりもしっかりと心に残ってニマニマしてしまったのは、ゲイリーからの最後の質問。

「あなたの出演作が火事になりました。飛び込んで救いたいシーンをひとつあげろと言われたら・・・?」

これに対してカンビー君は、「ひえええ。難しい。ブリリアントな質問だ。」と質問を褒めてるのに、しっかりと「ひとつ」って指示はスルーして3つもシーンをあげてます。でも、そのチョイスがね、ファンとしても、すごく感動的なチョイスでした。

「裏切りのサーカス」のラストで、スマイリーとギラムがサーカスですれ違った後、ふたりが達成したことを思ってギラムが微笑むシーン。あ~もう!あ~もう!ここの3:00あたりですね!!



「シャーロック」の屋根の上の端っこからのジョンとの会話のシーン。そりゃあね!!

「パレーズエンド」エピソード2のヴァレンタインとの会話。(たぶん暖炉の前のシーンですよね)あそこは大好きなキャラ=クリストファーとして、自分と祖国について語ったシーンなので、自分が俳優として成し遂げた事を紹介されるとしたら、このシーンが嬉しいとまで言ってます。



ここ、すっかりヴァレンタインに感情移入して「なぜキスしなかったのよ・・・!」って言ったらもうあなたどこ行っちゃったの?!と思ってたけど、もう一度クリストファーをしっかり見ます!聴きます!

レモンカード、done!

2013-11-19 18:02:00 | たべもの


ターナー展のミュージアム・ショップで見て以来くすぶっていた私のレモン・カード願望、夫にレシピを見せられたけど、その後やる気はアップしないまま、ついに既製品が我家に来ました。(夫が買って来てくれた。アリガトマース!)

蓋を開けるとそれはこんな世界・・・



トーストにのせるとこんな世界・・・



輸入酒類+食料品のチェーン店、YAMAYAに売っているそうです。
夫は定期的に買い出しに行ってすごく重い袋をかかえて帰って来るのですが、今サイトを初めて見たら3000円以上送料無料でオンラインショッピングができることを発見しました・・・・





ヘンリー5世:The game's afoot.

2013-11-17 00:00:00 | Cabin Pressure
キャビンプレッシャー0104 Douz の感想とトリビアをもう一個いきます。個人的に「おお?!」となったんですが、実はあまりキャビンプレッシャーとしては重要じゃありません。



帰途を目差してスコットランドのクリケットチームにダグラスが言ってしまった「 Then onwards for England, Harry and St George! 」スコットランド人は基本的にイングランド人が嫌いですからブーイングされます。和訳中にも簡単に書いておきましたが、元はシェイクスピア;「ヘンリー5世」の台詞でリンク先のAct IIIの3つ目の固まりの中にあります。フランス軍に突撃するのに部下を鼓舞した台詞ですね。で、注目は2行前の「The game's afoot;」

シャーロック・ホームズ聖典/アビー荘園で、コナン・ドイルがここから引用した、ホームズがワトソンに叫んだ台詞がこれ。「The game is afoot. Not a word! Into your clothes and come!」。gameとはこの場合、狩猟の対象となる動物/追求・攻撃の的、という意味で使われています。コチラのサイトによると「獲物が飛びだしたぞ。問答無用だ! 着替えをして、ついてきたまえ!」という訳になってて、ホームズの有名な台詞なんだそうですね。



そして我ら21世紀SHERLOCKの「The game is on!」となるのですね~~~♪



afootは古語で今では on foot と言う「歩いて」という大きな意味があるそうですので、18世紀のホームズがafootと言ったのを21世紀のシャーロックがonと言うのは自然なのですね?!それで、gameの意味も、18世紀には「獲物」だったのが今では「ゲーム」!!

元々シャーロキアンだった方々には周知の事実だったのでしょうが、私はそれほどヴィクトリアンのホームズには興味がなかったので、キャビンプレッシャーを訳してて、この流れを知り喜んでいます。そして、イギリスの創作物へのシェイクスピアの影響をまた思い知りました。無人島に流されても聖書とシェイクスピア全集は自動的に付いて来るわけです。(Desert Island Discsについてはコチラの5をどうぞ)

I have control

2013-11-16 19:25:00 | Cabin Pressure
skids75さんの写真

キャビンプレッシャー0104 Douz の感想とトリビアです。

ジョン・フィネモアはいつも伏線を何本も張り、エピソードの終わりまでにその複数の線がシュッと1本の太い綱となるように編むので、線が織り込まれる瞬間の快感も魅力ですよね。(よくできたドラマはみなそうでしょうが)

和訳して丁寧に台詞を読むと、伏線というほどでもない小さい台詞も、後で回収されることも多くて楽しいです。例えば、アーサーがDouzに着いてボロボロのパンダ・チャーター機を見て「サハラにはハイエナがいるの?」と口にしますが、それはガメツいマネージャーの正体がわかってくると、「ハイエナとはこいつのことだったのか!」とリスナーはニヤニヤできるという仕掛け。

あと和訳しきれない面白い台詞、今回はマーティンの「I have control.」でした。
Douzに厳しい条件で着陸に入る前のマーティンが何度も主張し、最後にダグラスが「.....you have control.」と譲ります。和訳ではビグルズ帽のマーティンの写真の下あたり。この「I have control.」「You have control.」は操縦を二人のパイロット間で誰がするのか明確にし、二人とも操縦席の目の前にある操縦桿に手を当てていてお互いに相手が操縦しているのだと思い込んで、その実誰も操縦していないという事態や、二人とも同時に操縦してしまい、コンピューターを混乱させるのをふせぐ操作の受け渡し手順です。(Wiki「操縦桿」などに出ています。また、少し前に日本にもキムタク出演の航空会社ドラマがあったそうで、このような台詞があったとネットで見つけました・・・?!)
そして着陸後も、ダグラスに暗に「機長として見くびられているかも」とそそのかされたマーティンは、躍起になって水増し請求書を解決しようとマネージャーと交渉し、ダグラスに言います。「 just a matter of showing them who's in control. /ただ誰が操縦権を握ってるかを示しただけだ。」さらに「 he's just one of those little men who've got a little job and so have to spend the whole time proving they're just as good as anyone else, you know the type./あれはつまらない仕事をしてるもんだから、常に誰よりも自分をよく見せようとしてばかりいる器の小さい人間の1例だ。いるだろそういうタイプ。」とまで言ってダグラスの失笑をかいますね。「It rings a faint bell./ピンときたような気がする。」

しかしその後さらに増額された請求書が来て、キャロリンにするりと交渉権をとられたマーティンが抗議する台詞にも「Carolyn! I'm dealing with this―it's under control! /キャロリン!僕がこの話はしてる ー 操縦中なんだ!」と出て来ます。it's under control.はどう見てもI have controlに呼応した台詞なので、control自体に操縦という意味はないけど和訳もあえて呼応させました。日本語として「話を操縦する」は変だけど、そこに固執するマーティンを出したかったので。

その後、ハイエナ・マネージャーが正体を見せ、キャロリンがダグラスを呼び出して「どうする?」と詰め寄った時のダグラスの台詞もこれが続くのですよね。「But don't you worry, Martin's in control./でも心配は無用だ、マーティンが操縦中だ。」・・・・そうとうダグラスは拗ねてますね。

でもそのダグラスとマーティンの険悪ムードがあったからこそ、最後に二人仲良く並んで操縦室での、DOUGLAS:「 Do you want me to drive for a bit, darling?/ちょっと僕に運転して欲しかったりする?」 MARTIN:「 No thanks, dear.  /いやいいんだ、ありがとう。」が気持ち悪いくらい友好モード。私もキャビンプレッシャーの和訳20エピソードやって来てdarlingとdearが二人の間に交わされたのはここくらいだと思います・・・コントロール争いの後、協力して危機脱出して築いた友情が、(たとえ一時だとしても)熱いのがわかります。









ミンス・パイ

2013-11-11 20:36:00 | シャーロック
きのう、バイトに出かける私にダーリンがくれたもの、それがミンスパイでした。
「Take this for tea.」イギリス人の友人の手作りなのだそうです。


実は冷蔵庫の中で発見して写真を撮っておいた。冷蔵庫は私の部屋のようなものだもーん。

うおお!久しぶりです。ミンスパイとはイギリスのクリスマスのお菓子で、昔はその名=ミンスとは挽肉のとおり肉が入っていたそうですが、今はドライフルーツをスパイスで煮込んだ具が中身です。あまり甘くないのでイギリスの激甘菓子の苦手な方でも大丈夫だと思います。(私は上にアイシングの乗った激甘バージョンが好きですが・・・)クリスマスが近づくとスーパーにも出来合いのパイが並び、持ち運びもしやすいので持ち寄りパーティーにはかかせないアイテムです。そしてパクッと手で持って食べられるので、クリスマス・プディングよりも人気があったりします。

そして、はい!
そうです、ミンスパイと言えば、もうシャーロックなしには思い出せませんね。
シャーロックも敵を片付けてパクッ!!



Merry Christmas Mr. Holmes !!