Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

マシュー・ボーン IN CINEMA ロミオとジュリエット

2020-06-08 21:47:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


マシュー・ボーンの「ロミオとジュリエット」が映画となって日本全国で上映されています!

ちょうど1年前にワールド・プレミアで、この時に渡英していた私はプリマスで追いついて見られました。その時の記事はこちら

今読んでみたら、マキューシオの恋人を間違えてました。というのは日本版パンフレットにシェイクスピア研究者でもある北村紗衣先生が寄稿していて、マキューシオとバルサザーがカップルだとの指摘がありました。私にはバルサザーとベンヴォリオの区別がつかなかったです^^;

それともう1箇所の間違いは、学園長かと思ったおばさんは牧師でした。映画だと首元の白いカラーがすぐに見えたのですが、生で見た時は分かりませんでした。

では、舞台と映画、両方見た感想です。

実は、パンフレットの写真のように、キャストが違うので純粋に媒体による違いは語れません。

でも、ひとりだけ共通の配役があり、それがマキューシオのベン・ブラウンです!マキューシオは、全体に暗くてシリアスなトーンが立ち込めるこの物語の中でちょっと華やかなキャラで、ちょっと「トーマの心臓」のオスカーみたいなかっこよさがあると私は思ってるんですが、この作品でもスコットランドのキルトに白いヒラヒラブラウス姿を見せてくれて目の保養なんですよ!

私は2階席から見たのですが、モブでは必ずマキューシオに目が行ってしまうし、オペラグラスでキラキラのアップも度々堪能できたんですが、映画では彼の存在感が半分以下に感じて残念です。やはり主役ではないしモブシーンでは彼だけをカメラが追いかけるわけには行かず他のダンサーも移さなくてはならないですし。このことで勉強になったのは、たとえ2階席でもやはり生の舞台は映画よりも観れるなら観るに限る、ということです。

さて映画ではロミオがパリス・フィッツパトリック、ジュリエットがコーデリア・ブライスウェイトという写真左の方ですが、映画に選んだということはこのカップルがマシュー・ボーンとしては打ち出したいイメージなんでしょう。写真右のブロンドの二人に比べて髪の色だけでなくキャラも濃いような?・・・特にジュリエットがこんなパンクな赤い髪というのは珍しい。

というのは、この演目は若いカップルが主役であり若者の抑圧とエネルギーを表現するべく、イギリスの地方公演では各地で10代のダンサーをオーディションして学園の仲間役に配したり、たしかスタッフにもあえて若い人を起用する試みをしているんです。

それでパリスは本作の前の「シンデレラ」天使役でニュー・アドヴェンチャーズのデヴューしたばかりの期待の新星だし、コーデリアも同じく前作「赤い靴」のヴィクトリアが初めての主役というニューフェイスという組み合わせで新鮮味を強調したのでしょう。と言いつつ、このジュリエットの小学生みたいなハーフアップの髪型はマシュー・ボーンの美意識としてどうなんでしょうか。。。ロミオの童顔に合わせてジュリエットを若く見せる演出だったのかな。

そのロミオのパリスくん本当に少年のような顔立ちと四肢が長くて細くて役にぴったりでした。白いパンツ(下着の)がぴったりなお坊ちゃんなのに、ジュリエットと踊るときにはそこはやはりバレエのパ・ド・ドゥなのでリフトもこなすのは当たり前なんですが、彼が細いので彼に持ち上げられるジュリエットが本当に体重がないみたいに見えました。

コーデリアは今年3月に「赤い靴」で見たばかりなんですが、私はそっちでの彼女の方がもっと好きです。というのは彼女も線の細いダンサーなんですけど、このジュリエットの衣装と髪型では彼女の華奢な魅力が見えにくかったので。多分赤い靴はトゥで踊るけどジュリエットはトゥシューズを履かないから身長が低くなってしまうせいでしょうか。せめてドレスの素材がもっと薄かったらよかったのに。

ダンスパーティーでの出会いからふたりきりの踊りまで、本当にいい振り付けです。また見たいんだけど、物語はハードなので心のスタミナが・・・シェイクスピアの四大悲劇なんだから仕方ないですね。



アニマルコレクション

2020-06-07 12:57:00 | 近況
動物モチーフのグッズが好きです。

お菓子を入れたくなる白鳥さん。

白鳥ものはありそうで探すとあまりないので見つけたら買っておくことにしました。



同じ店に不思議なものがありました・・・



実は、この「クマ」の他に「牛」もいたんですが、魅力の足りない牛だったので単品で買うことに。ごめんよ離れ離れにして。

お店の人が「そのクマひっくり返すとグラスになるんですよ」と言ったんですが、



両耳と鼻先にて三点倒立。

・・・・この倒立状態で飲み物を入れる・・・と?

謎は謎のままなんですが、パディントン似のかわいい顔なので気に入ってます。


モーニング・クレッセント時々ベーカリー(ソーシャル・ディスタンスあり)

2020-06-06 21:49:00 | イギリス


先月までの勤務先から徒歩5分の距離なのに、いつも列ができるので休み時間にはムリだった「モーニング・クレッセント」の店頭販売の日。

無職なのでこれ幸いと、久々に並んでお菓子を買えました。ソーシャル・ディスタンス策として、店内には2組しか入れないので焦らずに買い物ができてとても気分が良かったです。

オーナーのステーシーさんがこちらをオープンした時(5年くらい前かな?)、私の夫はイギリス系ワイン企業に勤務していてイベントでイギリスフードをケータリングする関係でいち早く情報が私にも届いていました。

あれからデパートの英国展やプレス紹介であっという間に有名になっています。



それになんとステーシーさんは今ご臨月なんだそうです!おめでとうござます!ベビーフェイスのステーシーさんそっくりのベビーちゃんが誕生されるのかな〜



デパート催事場は混んでるし完売になるしで、2年ぶりくらいにケーキ買いました。左からヴィクトリア・スポンジ、チョコレート・ファッジケーキ、フェアリーケーキ、スコーンです。全部自分用。



いつも同じようなものばかりだけど、チョコレートは初めてです。新顔らしいです。このねっとりしたチョコレートクリームが、イギリスで初めて食べた時にうっとりした濃厚さです。多分、甘すぎて脳が一瞬クラッシュするんじゃないでしょうか。



ショップの掲載誌が配布されていたのでいただきました。



2016年春号。日本全国のイギリス的カフェやホテル、アフタヌーンティー、ベイキング教室などの特集でした。東京の今はなき「フランツ&エヴァンズ」が載ってて、やはりここが総合点で1番の英国モダンカフェだったなあとしみじみ悲しくなりました。


砂の城/私とあなたのオープンな関係

2020-06-05 09:05:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
コロナ失職で6月も特別休業手当が通常の80%支給されることになりました。

やれ有り難や!ということで、楽しみにしている「エジソンズ・ゲーム」と「The Great」のニコラス・ホルトが見られない苦しさを、別の作品で昇華しています。

「The Great」のニコラスくんインタビューで彼は若くして有名になった俳優として幅の広い役柄を見てもらうことが当面の目標とのことでしたので、その達成にも貢献しているんですよ、エヘン、エヘン・・・!

先月の「ロスト・エモーション」「ダーク・プレイス」に続き、もう2つ。

「砂の城」



21世紀初めのイラク戦争にアメリカ軍として参加した実際の兵士の体験に基づくストーリーです。ですので舞台はずっとイラクの戦場。

ヘンリー・カヴィルも軍人役で出てきて筋肉ファンは期待して見たようですが、ヒーローものでなく現代戦争なのでまったく彼の筋肉は出番がなかったとガッカリしているらしく(笑)。

それに比べたらニコラスくんの役は、実は大学資金目当てで参加した非マッチョ、よく言えば繊細、モサい空元気な軍友思いの単純ブラザーズからは浮いていてキャスティングは正解です。背が高いのにちっとも強そうに見えない。

<気をつけの姿勢も美しいニコラスくん>


<休め>


改めてイラク戦争ってなんだったかなとちょっと調べると、2001年〜イスラム過激派によるテロに対抗して、米英が「イラクが国際法に反して大量武器を隠してるぞ」とイチャモンをつけて侵入した軍事介入なので、

イラクの砂漠や町で銃撃戦があり、ニコラスくんたち小隊も犠牲者を出しているのに、一体「敵」とは何なのかよくわからなく(過激派なんでしょうけど)、

重要任務が「アメリカ軍が間違って爆破した水源の復元」というんですから、まったく盛り上がりはありません!

アメリカ軍の占拠した裕福な家(宮殿かも)にはプール、シャワーがあり、プールサイドではバーベキューとバーガーバンズやホットドッグ用のロールと食料が積まれ、

砂漠の地元の人の水を奪っておいてアメリカ軍なんだよ、とは思うんですが、シャワーを浴びるニコラスくんの安堵した感情移入にごまかされてしまいました。

2003年の出来事を2017年に映画化。私はその頃ロンドンに住んでいたのでブレアの指示でイギリス軍も参戦していたので戦時下としてニュースが伝えていたのを覚えています。そして結局「大量武器」は未発見でブレア失脚に繋がりました。


「私とあなたのオープンな関係」



こちらも同じ2017年のアメリカ映画で、恋愛ものです?!デートアプリのおかげでキャリアを持ってNYCを闊歩しなくても、即セックスの相手が見つかる現代の。

ニコラスくんの役はバツイチで元妻に未練たっぷりな薬剤師マーティン。

ヒロインはスペインから留学してきてLAにいついたフィジオセラピスト、ギャビ(ライア・コスタ)。

作品全体の出来には疑問があるけど、些細なことが楽しめました。



マーティンの元妻というのが日本人という設定です。正しくはファーストネームも英語だし日系人なんですけど、この役はガーディアンズのマンティスことポム・クレメンティエフちゃんが!彼女はカナダ生まれでフランスで演劇の教育を受けたフランス人女優とのことですが母親から韓国の血を引いているので見た目は日系人で通用します。ハリウッドの変なアジア人キャスティングになってなくて嬉しいです。

そしてマーティンの薬局でバイトしてた学生に、ジェシカ・ヘンウィックという「Silk/王室弁護士マーサ・コステロ」のシリーズ3に出てた美女が!

正直に言いますとヒロインがまったく好きになれなくて、脚本が気に入らないのか俳優が気に入らないのかダブルなのか、彼女がスクリーンに登場すると不愉快でどうしようもありませんでした。

彼に対して「何でも正直に話して」って要求が無理すぎないか?これが彼女だけが主役で、今まで何も隠すようなことも人に知られたくないような経験もなかったラッキーな若い女性の心の成長スートーリーだというならそっちにフォーカスしてくれればいいのに。



ということで、どちらかというと「普通の人」を演じたニコラスくん主演の2本でした。

「エジソンズ・ゲーム」ではエキセントリックなほどに洒落者のテスラ、「The Great」では頭が弱いという説のロシア皇帝ピョートル3世という、「女王陛下のお気に入り」の時のような派手な役で楽しみなんですけど、普通の役こそ個性が出るというか力量が出るというか難しいと思うんですが、果敢に挑戦し続けるニコラス・ホルトです。





サロペットパンツ

2020-06-04 15:03:00 | 近況


離職したらスッキリしたので、コロナ以降休日が増えてもシリーズ物のドラマばかり見ていたけれど(気にはなってたけどエピ数が多くて普段は手をつけられなかったので、それはそれで有意義だった)久々にソーイングをしました。

サロペットが好きなんです。

しかも「綺麗なお姉さん」ぽくないやつが。

ドラマ沼にはまるまではバレエとソーイングをしてたんですが、すっかりご無沙汰してたので始めるまでが時間かかりました。

まず布を広げる床の掃除、床に這いつくばって型紙と巨大な布地との格闘、裁断、ミシンを出す、出したら針が折れてたので取り替えて、糸の色を変えてと、ずっとやっていたら些細なことが面倒で面倒で。。。

綿麻の涼しげな生地で作ったので、売ってるサロペットはデニムとかポリエステルで暑そうなので、とりあえず満足です。



作り方はこの本を見ました。




スカートもカワイイ形が載ってましたが、今は1つ作っただけで満足してドラマ沼にまた足を浸します。。。エヘヘ。