職場で使うのに、掲示物の英語の例文集の本があったらラクだなあ〜と探したんですが、どうも存在しないんですよね。
接客のための英会話本はすっごくたくさん出てるのに、何なのこの供給の差は?
同じことを言うのにも日本語に適材適所があるのと同じで英語にもあるし、会話と違って証拠がずっと晒し者になるので、妙な英語文を貼りたくないのに。
でもその本を探すときに、目的とは違うけどこんな本を見つけました。
パラパラしたら、オックスフォードのパブ「Eagle and Child」の看板の写真も載ってるしで読んでみました。
実は私もイギリス歩くとよくサインを読むのが好きです。
なので見覚えのある駅や電車やバスの中に書いてある文とか懐かしいな〜と思いながら、
でもその文章の意味の解説部分がかなり多い本なので、著者の解釈に、私と受け取り方が違う部分が出てくると、同じ表示を見ても人それぞれなのだな〜と思ってしまいました。
著者はディケンズの訳書や研究書、テニスンやシェイクスピアの研究書なども書いている19世紀イギリス文学が専門の教授なので、英語の知識はもちろんプロなのですが、
ヒースロー空港とロンドン中心を結ぶ地下鉄ピカデリーラインのドア付近にある、
*Priority Area for Luggage (貨物優先スペース)本文より
の説明に、「自分本位でいい気な乳母車族の特権意識をくじいた(略あり)」とあるのに私は目がキョトン・・・確かにチューブでベビーカーはドア付近に乗ってますけどそれは自分本位なのではなく奥には入れないからだし、この表示で何より優先なのかというとそれは乗客のことで、空港からスーツケースが乗ってきたらドア付近に置いてもらって人間はそれ以外のスペースに立つのが誰にとっても効率がいいじゃないですか。ドアの両脇に人が立って通路の真ん中にスーツケース置かれたら誰にとっても邪魔ですから。それに経験上、ピカデリーラインってベビーカーあまり見ないです。本当のところはロンドン地下鉄に聞いてみないとわかりませんけど。
その電車車内の続きで、セキュリティーカメラのことをイギリスでCCTVというのですが、よくあるのは「安全のためカメラ作動中」というズバリ表現で犯罪は録画されてることを警告してるやつです。そういう中、
*Smile you're on CCTV(さあ、ニッコリ。CCTVに写っていますよ。)本文より
これを「呑気でがっかりするような標示」と書いていて、これは私もよく覚えている標示なんですが、実はユーモアがかわいいから覚えていたお気に入りのやつなんで、呑気というより、犯罪者のやる気を削ぐアイロニーだと思っていたんですが?!
それに、混んだら奥に詰めるようにという標示に出てくる「Little Miss Stubborn」って
この有名な絵本キャラだと思うんですけどその指摘はないし、
昔、青い電話ボックスという、いささか風変わりな代物が街頭に見られたようだ。
と紹介されたら、「おお!ターディスのことか?!」と期待に胸が踊るじゃないですか、そしたらそれは "Police Public Call Post" という、ロンドンのような狭い街中用に作られたターディスよりも細身のバージョンだったんです。それにしても、ボックスではない電話を「青い電話ボックス」と呼びながらここでターディスのタの字もないというのは私にとっては致命的な情報欠落かと思いました。
同じものを見ても見えてる世界は、英語の歴史も熟知されている教授とはぜんぜん違うんだ・・・ということがわかり勉強になりました。
接客のための英会話本はすっごくたくさん出てるのに、何なのこの供給の差は?
同じことを言うのにも日本語に適材適所があるのと同じで英語にもあるし、会話と違って証拠がずっと晒し者になるので、妙な英語文を貼りたくないのに。
でもその本を探すときに、目的とは違うけどこんな本を見つけました。
パラパラしたら、オックスフォードのパブ「Eagle and Child」の看板の写真も載ってるしで読んでみました。
実は私もイギリス歩くとよくサインを読むのが好きです。
なので見覚えのある駅や電車やバスの中に書いてある文とか懐かしいな〜と思いながら、
でもその文章の意味の解説部分がかなり多い本なので、著者の解釈に、私と受け取り方が違う部分が出てくると、同じ表示を見ても人それぞれなのだな〜と思ってしまいました。
著者はディケンズの訳書や研究書、テニスンやシェイクスピアの研究書なども書いている19世紀イギリス文学が専門の教授なので、英語の知識はもちろんプロなのですが、
ヒースロー空港とロンドン中心を結ぶ地下鉄ピカデリーラインのドア付近にある、
*Priority Area for Luggage (貨物優先スペース)本文より
の説明に、「自分本位でいい気な乳母車族の特権意識をくじいた(略あり)」とあるのに私は目がキョトン・・・確かにチューブでベビーカーはドア付近に乗ってますけどそれは自分本位なのではなく奥には入れないからだし、この表示で何より優先なのかというとそれは乗客のことで、空港からスーツケースが乗ってきたらドア付近に置いてもらって人間はそれ以外のスペースに立つのが誰にとっても効率がいいじゃないですか。ドアの両脇に人が立って通路の真ん中にスーツケース置かれたら誰にとっても邪魔ですから。それに経験上、ピカデリーラインってベビーカーあまり見ないです。本当のところはロンドン地下鉄に聞いてみないとわかりませんけど。
その電車車内の続きで、セキュリティーカメラのことをイギリスでCCTVというのですが、よくあるのは「安全のためカメラ作動中」というズバリ表現で犯罪は録画されてることを警告してるやつです。そういう中、
*Smile you're on CCTV(さあ、ニッコリ。CCTVに写っていますよ。)本文より
これを「呑気でがっかりするような標示」と書いていて、これは私もよく覚えている標示なんですが、実はユーモアがかわいいから覚えていたお気に入りのやつなんで、呑気というより、犯罪者のやる気を削ぐアイロニーだと思っていたんですが?!
それに、混んだら奥に詰めるようにという標示に出てくる「Little Miss Stubborn」って
この有名な絵本キャラだと思うんですけどその指摘はないし、
昔、青い電話ボックスという、いささか風変わりな代物が街頭に見られたようだ。
と紹介されたら、「おお!ターディスのことか?!」と期待に胸が踊るじゃないですか、そしたらそれは "Police Public Call Post" という、ロンドンのような狭い街中用に作られたターディスよりも細身のバージョンだったんです。それにしても、ボックスではない電話を「青い電話ボックス」と呼びながらここでターディスのタの字もないというのは私にとっては致命的な情報欠落かと思いました。
同じものを見ても見えてる世界は、英語の歴史も熟知されている教授とはぜんぜん違うんだ・・・ということがわかり勉強になりました。