Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ボリス雑貨店

2020-11-08 12:11:00 | いろいろ


前の記事に書いた「MOE」を読んでヒグチさんの絵本が読みたくなったので、表参道にあるショップ/ギャラリーまで買いに行ってきました。新刊の原画展も開催されているからです。

ヒャ・・・怪しい人が写真撮ってますね^^;



入り口の外、だまし絵風の床がグラフィックです。



コロナ対応で人数制限はありますが列はなく入れました。2階にもアンティークと本とオリジナル製品のショップがあり、そこの方が狭いので入れる時間に整理番号を配布して若干制限が厳しいですが、私は朝11:30頃1階の受付で「1階を見た後すぐ入れるなら入りたいです」とお願いしておいたら大丈夫でした。12時頃に着いた人は14時と言われてましたので、タイミング次第ですね。

1階でこの2階用のチケットをもらって階段を登ります。



裏には有効スタンプが。チケットでさえも可愛くて嬉しいな。



こちらは2階ショップです。1階ショップの全体像はグーグルマップで見てください。



本は「せかいいちのねこ」と「ながいながいねこのおかあさん」の2冊、それと記念にキーホルダーを1個買いました。初めて読んだ本のお話は、どちらも心に触れる内容でした。絵だけではわからないよさを知りました。

本の裏表紙を開けたところにステッカーと割印を押してくれます。なんだか特別な本という気持ちがますます強まります。上の紙はスタンプのインクが付かないように挟んでくれたお気遣い。



サインの方にも紙が挟まっています。



「ながいながいねこのおかあさん」はぶんがキューライスさんによる共著ですので、お二人のサイン本です。こちらにも別の紙が挟まっています。それに子猫の大きなステッカーも付いていました。私は付録とシールに執着があるのでとても嬉しいです。



こちらには特製のステッカーと割印。



記念にキーホルダーもレジに出したのに、そこで無料の袋か有料のエコバッグかを聞かれて、記念に「有料エコバッグ」と言ってしまいました。いったいいくつ記念が必要なのか私は。だってかわいいもん・・・有料エコバッグの絵柄はお店の看板と同じのもありました。



そもそも私にとって最初のヒグチユウコは、こちらの雑誌「シュプール」の綴込みシールでした。当時「君の名前で僕を呼んで」のエリオのイラストシールが欲しくて。


その後、友人宅に遊びに行った時に、友人夫妻のお嬢さん7歳に「ヒグチユウコさんの本」を見せてもらって色々教えてもらったことがずっと心に残ってたんです。あの小さな読者の解説がなかったら、あまりにも完成されているキュートでシュールな画家さんの本を私は読まなかったかも・・・。


MOE12月号

2020-11-05 17:24:00 | いろいろ


絵本の雑誌「MOE」は、今年6月号の「ピーターラビット特集」でふろくのピーターファイルに釣られて初めて買ってみまして、今出てる12月号「ヒグチユウコ特集」も便箋とシールのふろくに釣られました。笑

シールは口絵についています。



ヒグチユウコの美麗イラストが載ってるだけでも満足ですが、別のところで私の気に入ってる「スキウサギ」というキャラの作家キューライスさんの才能を初めて認めたのがヒグチユウコさんで、その2人の共作絵本「ながいながい ねこのおかあさん」が発売されたというニュースも感動でした。



スキウサギとはラインスタンプで見つけたキャラで、普段は無料スタンプしか使わない私が珍しく購入してまで使っているのがこのスキウサギという妙なピンクの兎キャラなのです。



それぞれ好きなのですが、絵柄がまったく違うのでおふたりに繋がりがあったなんて?!共作絵本まで出ちゃうなんて?!

さらに、ヒグチユウコの雑貨などを取り扱う青山のギャラリー/ショップ「ボリス雑貨店」では今、「ながいながい ねこのおかあさん」の原画の他に、ピーターラビットの号に付録で付いていてとてもよかった絵本「ゆめぎんこう」byコンドウマキの原画も展示中ということです。

「MOE12月号」は最新号なので書店で発売中。


新宿伊勢丹英国展

2020-11-04 13:48:00 | イギリス


また性懲りも無くデパートの英国展に行きました。コロナを避けて日曜と祝日の狭間の平日にコソコソっと「去年買ったフランククーパーのマーマレード」を求めて。

ところが会場を3周回ってもフランククーパーは見つからず、諦めて今年はウェールズの伝統菓子「ウェルシュケーキ」を買いました。スコーンの店はいくつも出店されてますが昨今は催事じゃなくても手に入るし、ウェルシュケーキは英国大使館のイベントでいただいた以来だな〜と。



このデヴォンクリームは同じ店で売られていました。デヴォンシャーって西の果てとはいえイングランド、ウェールズじゃないよね・・・と細かいことが頭によぎりましたが、一緒に食べて大正解!スコーンよりは中はもっちりした生地でスパイスが効いて、周りがカリッとしたところに濃厚なクリームをのせると、ケーキに入ったカラントの酸味と一体化して私の至福。

紅茶には、去年プリマスで買ったフランシス・ドレーク・ブレンドがまたぴったりでした!



ところで、そのイングランドとウェールズの親善大使のようなお店に貼ってあったポスターに、私は強烈な既視感を抱いたのです。



丸2日かかって思い出したのが、プリマスで「マシュー・ボーンのロミオとジュリエット」を見た時に食べたアイスでした!



しかも幕間にホワイエで座ってたら、隣に座った女性グループの女性からもらって食べたという・・・たぶん、人数より1コ多く買っちゃったんでしょうけど。その時もアイスのカップについた牛のインパクトに思わず写真と撮っていたのですね。やはり気になるものは写真を撮っておくに限ります。自分の記憶より信用できる。


・・・今年はフランククーパーのマーマレードが会場にありませんでしたが、調べたら伊勢丹のオンラインショップで売ってました。でも、ごめんなさい、密林にもあったのでソチラで買っちゃいました。まあ、このオックスフォード・マーマレードというものは昔からの定番で、催事の目玉になるようなものではないことは承知です。でも今日本に住む私はそういう普段着のイギリスものが好き・・・




WHAT I LOVE 2

2020-11-03 10:49:00 | ベン・ウィショー
<iframe title="Embed Player" width="100%" height="188px" src="https://embed.acast.com/what-i-love/benwhishaw" scrolling="no" frameBorder="0" style="border:none;overflow:hidden;"></iframe>

2コ前の記事が追記だらけでどうしようもなくなったので、「後半」としてこちらに。舞台監督イアン・リクソンが好きなSong, Film, Writingを聞くシリーズのベン・ウィショーの回から私が聞き取れたところを書いています。

「ガーデン」はポリー自身お気に入りの1998年のアルバム「Is This Desire?」の中のお気に入りの曲であるとイアンさんは聞いています。それが今回「Song」のチョイスで真っ先に頭に浮かんだ曲だったとウィショーさん。「アルバムの曲はピアノによる不思議で不安げなダンスビートが入っては消え、ライブでも聴けるデモバージョンの方はギターなんだけどそれも美しい。ピアノもいいけどもっと弱くシンプルなギターの方は、絵が浮かぶような、言葉で描かれた絵をポリーが語っているようなんだ。」

とここで「ガーデン」の曲。歌詞は此方(本当に美しい歌詞・・・!)

イアンさんも曲の描写に熱い。(「Hm...」と相槌を挟む声はパディントン。笑スミマセン)

「それにこれは2人の男の歌なんだ。」と始まるウィショーさん「10代で初めて聞いた時、耳が『2人の男』という事実に釘付けになった。2人の男がガーデンで出会って、1人が目の前で膝まづいて・・・僕が育ってきたところには・・ゲイやクイアは、そのカルチャーはほとんど存在してなかった。それが不思議なことにポリーの音楽は、僕のそんな部分に語りかけてきた。彼女の音楽の中には特殊な男と女のエネルギーが混じっていると思う。一種の男性的な音楽で、一般化はしたくないけどブルースにインスパイアされている。ヘビーでダークで時にスローでビートが強い。そこへ彼女のエネルギーが、声が(加わり)、その2つの要素の何かが僕の深い部分に語りかけてくる。」

イアンさんも「濃厚な彼女のマスキュリンさとフェミニンさの二重性が、彼女のステージにはその構造体が見えるよね。男性的なブルースに彼女のフォルセットが重なったりピアノを弾いたりの柔らかさが。彼女の男性性と女性性の間を揺れ動く能力はすごい。でも優れた俳優も同じものを備えてると思う。例えば・・・君も・・・マーク・ライアンスも。」

  ーと熱弁は続くー

シンプルなコードや子供にもわかる単語で作品を作り上げるのはすごい才能だ、とジョイ・ウィリアムズとポリーを同じステージに乗せてます。ポリーはあんなにスズメのように小柄なのに巨大スタジアムのオーディエンスに轟かせるんだ。」

クスクス笑いながら聞いてたウィショさん「ボロボロに世界に疲れ切って心が抜けたような時、またポリーに戻る。全身麻酔のように。彼女を観る。」

「それってある意味、薬だね。文化の医療戸棚。」とイアンさん。

「そう、演じるということは特殊な行為で、自分を見失うことがある。どの仕事でもそれぞれ別の部分の自分を要求されて、環境は理想的とは言えないことも。方向性が示されないこともあれば、愛情や安全性に欠ける場もある。そしたら、どうしたらいいかわからなくなるものだよ。そこで、自分の愛とは何か、と思い起こさないといけない。そもそも何でやってるんだっけ?と。話した人たちはみんなはっきりとしていた。金や名声を求めて働いているわけじゃなく、何かもっと遥かに大切なもののため。覚えておくことが大切なんだよ。業界的なビジネスの側面にノックアウトされないように。」

イアンさんとウィショーさんの「自分自身に戻るための商業的でないアーティストによる文化作品愛」が盛り上がりました。

人にも個人的な愛する作品をお勧めするウィショーさんですが、嫌がられても「それは人によるので気にしない」そうで。こういう濃厚な作品は毎日常に聴くものではなく、一般的な商業的作品もまた好きで必要だとも。

イアンさんは自称Cultural snob(文化人気取りのキザな奴)として、中高時代に学校でいじめられた経験を大変根に持っているようで、自分の魂の愛する作品を人に拒絶されることをも大変にこだわっていて可笑しい笑。そのへんウィショーさんの方が自分の好みを受け入れない人への執着がない感じが伝わってきて、ウィショーさんを形成した環境を色々と思い巡らせるものがありました。

ウィショーさんのこれまで私が聞いたことのない深い内面を思わせる、良いインタビューでした。

イアンさんの発言部分は私にはちょっと小難しいのもあって書き出しきれずすみません。でも彼は彼で可愛らしい人ですよね。