ここは有名な村、と言うことではブルゴーニュ随一でしょう。ナポレオンが愛した、などと言われます。
しかし、どうも嫌う人も多いようです。
有名なゆえに手を抜いている生産者が多い、と言うのが理由のようです。
が、それも過去の話かもしれません。
私の印象でも80年代は上記のようなイメージがありましたが、最近は「さすが!!」とうならせるワインが多いのです。或いは安いクラスでも安定しているのではないでしょうか?
なんと言っても鉄分を思わせる力強さがしなやかな酸とともに一本のバックボーンを構成しています。熟成するとピノノワールならではの華やかさもあります。
私的にはカズティエという1級畑のものがハズレが少ないように感じますが、ま、これは偶々かもしれません。
今月はジュリエットシュニュという女性ワインメーカーの手による97年のカズティエを開けています。いい熟成加減です。柔らかだけど1本の強いバックボーンを持っています。
熟成香がありますのでキノコの香りと合わせてもいいですし、鉄分の感じは秋刀魚の血合い風味にもよさそうです。
秋の気配にはピッタリだと思う一本です。