料理に合わせてワインをお勧めする。それがそむりえ亭のスタイルです。
しかし、ワインと料理の相性は必ずしも1通りではありません。
よく言う表現ですが、シャブシャブを召し上がるのにポン酢でサッパリでも美味しいですし、ゴマダレで円やかも良いですね。つまり色々と楽しめるわけです。
ですから止めた方が良い組み合わせを除いて、後に来る料理に最もしっくり来る組み合わせをお勧めできるように順番を考えながらチョイスしていくのです。
その中で「赤でも白でも行けますが、希望はありますか?」などと聞く事があります。
返ってくる答えの中で最も多いのが「濃いぃ~~~~ワイン」という事です。
「濃いぃ~~~ワイン」ってどんなワインでしょう。
実はいろんな意味で濃いワインはあります。
色が濃い。渋みが強い。アルコールが強い。樽の風味が強い。などなど・・・・
しかし、実際はそれら全ての要素のどれかが強くても「濃いぃ~~~ワイン」といえないことがあります。
薄い果汁だから色素が染み出やすかった、というワインもあります。他の要素が少ないから渋みを感じやすかったのかも知れません。
つまり、その人の経験によって意味が様々に捉えられています。
私達はそれをより的確に判断しなければなりませんが、本当に「濃いぃ~~~ワイン」は最後の決め手にしなければ、その後に出すワインが楽しくなくなりますから、先述の色々な要素を取り上げて「ホニャララな所が濃いワインです」と階段を上げていく訳です。
という訳で皆さん。ワインは要素の選択が楽しい飲み物。「濃さ」に囚われず様々なワインの「良い要素」を楽しんでくださいね!!
いつでも30種は開いているグラスワイン。是非、制覇するつもりで楽しんでください。