ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ロゼシャンパン

2012年02月05日 04時09分16秒 | ワインの事

シャンパンはいつの間にか、ブームの様に人気です。

食前に限らず良く飲まれます。

また料理との相性も抜群の多様性を持っているのです。

しかし、シャンパンと言っても色々ある訳でして・・・・

ちなみにロゼシャンパンは、全シャンパン生産量の数パーセントしかありませんが、そのわずかな中でも色々なタイプがあります。

造り方を大別すると2種類です。

1:クーパージュ若しくはアッサンブラージュ、と呼ばれるブレンド式。

  白いシャンパン原酒に赤ワインを足してロゼ色を造る方法で、大半はこれに当たります。

  この方法はシャンパンだから許される方法で通常ロゼワインには禁止されています。

2:セニエと呼ばれる原酒自体をロゼワインを造るように醸し、そこから2次発酵に移る方法。

  これを行っているところは多くはありません。

何が違うかと言うと

1は色が鮮やかで赤系の香りが華やかですし、赤ワイン由来のタンニンを感じます。

2は色が薄めでオレンジ色が勝っています。熟成した香りと赤系の香りが溶けています。

                                                                             

今月そむりえ亭では「マチュー.プランセ」というメゾンのロゼを使っています。

これは1のクーパージュによるもので、赤ワインを12パーセントブレンドしているとなっています。

原酒の瓶内熟成は5年と長めですので充分な熟成です。しかしブレンドされる赤が樽熟を2年してから、と言いますので赤ワインの強さが出ています。

よくあるロゼシャンパンより赤ワインよりの味わいでタンニンもシッカリ感じます。

香りも熟した酵母の香りに赤系の香りが上回って感じられます。

よって食前酒と言うよりは食中酒です。肉に合わせても負けません。

或いはデザートの粉系のものにも良いですね。

シャンパンの場合、仕上げに糖分添加をするのですが、8グラムと最近のものにしては多めですので、落ち着いてゆっくり楽しんでも酸っぱく感じない、と言うのもいいですね。

ある意味「白いシャンパンを選ばずに、わざわざロゼにする」意味を持ったシャンパンかな、と思います。