最近はスクリューキャップなるものが出てきました。
お蔭でワインを開けるのに苦労が要らなくなったですね。
中には「伝統的な儀式が云々・・・」とか「コルクじゃないと雰囲気が出ない」などとおっしゃる方もおられますが、私は平気です。
そむりえ亭がグラスワインで提供することが多いから、というのも理由の一つです。
とかなんとか言いながら、まだまだコルクのワインが主流であることに間違いありません。
さて、コルクを抜く道具は色々ありますね。
1:まず、我々ソムリエが使うソムリエナイフというもの。
フランス語ではティールブション、イタリア語でカバタッピ、英語での別の言い方ではウェーターズフレンド。
キャプセルを切り取るナイフ、スクリュー、スクリューに力を伝える為のテコ、それと本体でできています。私は飲食業に入ってから、おそらく十万本位のワインを抜いているんですが、その内6,7万本が、そむりえナイフによるものです。
私が慣れているから、と言うのもありますが一番抜きやすいと思いますし、携帯に便利です。只、慣れるのに時間は必要かなとも思います。
2:それからオマケでついてくるT字型のスクリュー。これも悪くありませんが、ナイフは別に用意しなくてはいけませんし、ちょっと力とコツが要ります。下手をすると中身が飛び出ますね。
3:それとウィング型の羽のような部分を両手で下すとコルクが持ち上がるタイプ。
力は要りませんが両手を使いますので、実はボトルが不安定です。ナイフも別途要りますし、第一大きい。
4:中には空気注入式と言うのもあります。細い針で中に空気を送り込み圧力で開けるというものです。固いコルクの時は危険、という評判がありますね。
まだ他にもありそうですが、主な所は上記の4種でしょうか?
いずれにせよ、私はソムリエナイフをお勧めしたいと思います。
若干の練習とコツ、時間は必要かもしれませんが、慣れれば本当に楽です。
「いや、もっと上達したいなあ」と言う方、是非私の抜き方を見に来てください。タイミングが良ければ、その場で実践してもらう事も出来るかも知れません。
そむりえ亭でワインを飲んで頂くのが一番ですが、お家に帰ってワインを楽しんで頂くのも私の使命の一つでもあるんです。
多分、多くの人はコルクを抜くのが面倒だから、と言う理由でワインを飲まないと言われます。
それがアッという間に抜ける、という事を知れば世のワインライフは格段に向上しますよね。
どうぞ皆さん、ワイン普及大使の如く、サラッとコルクを抜いてください。