ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

昨日の続き

2012年02月15日 04時09分09秒 | ちょっと休憩

昨日は「諸行無常」なんていう大袈裟なタイトルで意味不明なことを書いていましたね。

書きたかったのは自分がフラフラと大人になっていっている、けれども何時の間にか若い人に刺激を受けている、的な事を書きたかったのです。

                                                                        

さて、大昔から「最近の若い奴は」という言い方があります。

今でもよく使われます。

実は私は昔からそういう感覚になったことはありません。

例えば私の若い頃はドンドン待遇が良くなっていく時代で、しかも沢山の新人の入社があったのです。

休みはふんだんに取れ、ボーナスも満額、それ以外にも報償があったりしたもんです。1990年台前半まではバブルの余波でそういう傾向が散見されたと思います。

確かに暴力的な指導もあったかもしれません。理不尽な要求もあったかもしれません。

しかし今の若い人達の環境に比べれば決して苦しい訳ではありませんね。

人口構成が高年齢化していますので、30歳を過ぎても出世できない時代です。だって40近い人が「若手」として扱われる時代なんですね。個人店も立ち行かない時代ですから、何でもしないといけません。

しかしパワハラ、セクハラなんてう言葉のお蔭で理不尽とかひどい仕打ちと言うのは明らかに減っていると思います。また勉強する環境は抜群に良くなっています。それと給料は減っていますが意外と物価は下がっていますしね。

つまり差引ゼロです。

おそらく私達の前の世代も同じなんだろうと思います。

勿論、戦争時代を過ごした方々に「同じでしょ」とは言えません。明らかに私たちは幸せです。

が、「今の若い奴は」というには自分がそう言われていたことを思い出さないといけません。

何故そう言われたかに思いを巡らせなければいけません。

或いは「今の若い人」が自分より悪い条件にいないか?をしっかり見ないといけません。

                                                                       

ちなみに私の周り、正確にはそむりえ亭に顔を出してくれる若い人達はかなりの努力家が目立ちます。或いは大志を持っている人が目立ちます。

時間を惜しまず、勇気があります。

嬉しい事には以前は男社会でしたから女子が目立ちませんでしたが、今は女子の力強さも目を見張ります。

しかし・・・・

彼らが40台、50台になる頃、日本は一体どうなっているんでしょう?

今生まれた人達が中年になる頃は日本の人口は3分の2くらいになるってニュースがありました。大変な世の中です。

ま、歴史は繰り返す、と言いますから、きっとまた出生率も上がってくるのだろうと期待します。

そして若い人達の努力が実を結ぶように大人は環境を整える、なんてことを昨日に続いて考える今日この頃です。