JKのことばかり気をまわしているが、
冬休みの長い北海道の中学校も、この月曜日に始まっている。
もっというと、親が姉のことでいっぱいいっぱいのセンター試験の日に、彼は卓球部で始めての新人戦に出場していた。
末っ子は偉い。 こういう時にいつもいやな顔一つしない。
彼のこういう状況は、幼稚園の年長から始まっている。
以前にも書いたが、末っ子の卒園式の日が、長男の高校の合格発表の日だった。
この時、長男は第一志望に不合格だったため、“卒園おめでとう”という明るい空気が家の中から消えてしまった。
親も経験不足でへたってしまってね…今考えれば、なんてことはない出来事なんだけれど。
大喜びされて当然の6歳児がいたのに、その日の我が家の夕飯のメニューは“野菜炒め”だった。
いやいやもっとすごい。
末っ子のきょうだい受験人生は、4年生の時に最大の山場を迎えている。
この年、自分以外の3人が受験生だった。 しかもその時、私が大病をし、半年余りの日々入退院を繰り返していた。
この子は偉いなあ・・・振り返ると、本当にこの子がいてくれた良かったという日が続いている。
この子がいてくれたから、家族の空気が固まることなく、すっと風通しがあるように感じる。
JKが今回無事通り抜けてくれたら、ようやく末っ子は自分の進路と向き合えるのかもしれない。
この末っ子体格がいい。中学に入ってメキメキと背が伸び、あっという間に見あげるようになっている。
ところが、先日買い物に付き合わせて荷物を持たせようとしたら、なんと持ちあげられないのだ。
「え?あんた、何?」
どうやら握力が目茶苦茶弱いらしいのだ。そういえばと、思い当たる出来事が走馬灯のように頭の中をめぐった。
あれもこれも、もしかしたら非力のせいかもしれない。
ということで末っこ改造用品として手に入れたのが、これ
青い方は、100均で手に入れた“5キロ” なかなかやった気になる。
ところが旦那が「そんなもんじゃ駄目だ」と、ネットで黒い方を注文した。 これがなんと“45キロ”
これくらいじゃなきゃと旦那はすいすいと動かすが、とてもとても私はびくともしない。
うちの旦那、出来ないことが分からないらしく、納得しない表情をする。
仕方が無いのでJKにもやってもらうと、彼女はさすがに高校時代テニス部だけあってかろうじて動かすことができる。
JKでもかろうじてなのに「これが動かせるようになればいい」と頑張る。
「あのね、分数の割り算が出来ない子に、いきなり微分積分やらせても理解できるわけないでしょう?
こういうものもいきなりじゃなくて、段階踏んで使って行くものじゃないの?」
と言い続け、私が45キロを動かせないで苦労する様子をちょこちょこと見せた。
二日ほど続けたら、納得したのか今朝 「10キロと、20キロと頼むかなあ」と言った。
うちの温厚な末っ子だから怒らないだけで、なんともはやです。やっぱり我が家は子どもで持っている。
それにしてもこんなことじゃ、私が若いころあこがれた“お姫様だっこ”なんて、こいつには無理だと溜息がでてしまう。
“大男、総身に知恵がまわりかね”というが、知恵も回らなければ力もないじゃ、末っ子の未来は明るくない。
頑張ってもらうことにしよう!!