知人のブログにとりあげられた本を探しに、図書館に出かけた。
アマゾンで探したら、あることはあるのだが中古で1円の価格。 ちょっと躊躇してしまった。
一応旦那に「なんか注文するときに一緒に頼んでほしい本があるの」と話はしたが、
1円て、どう考えればいいのだろう?
図書館で借りることが出来ればと考えて久しぶりに出かけたのだが、
規模が小さいそこには当然だがお目当ての本はなく、予約して帰ろうかどうしようかと書架を歩き回っていて、
目についたのがこの本だった。
面白かった。
実際に起こり新聞の三面に小さくとりあげられた事件を発想のもとに、どの話も書かれている。
登場人物の心の揺れが、ごく普通に誰でもが経験している揺れで、その振れが戻らなくなり事件に及んで行っている様子が描かれている。
当然実際の事件を取材していると思うのですが、 真相はここだったのかと錯覚してしまう危うさを感じるほど、
読んでいて物語にのめりこんでしまった。
どの話も面白かったが「赤い筆箱」に出て来た姉と妹の状況に、そうだよそうだよと頷いてしまった。
うちも小さい頃は、 姉が「赤色」 私が「青色」だった。
姉が髪を長くのばしていたので、私はのばしてはいけなくていつもおかっぱ頭だった。
おそろいの洋服を買う時も、よりかわいいのが姉のもの、少しボーイッシュなのが私のものだった。
あのころ、姉娘と、妹娘は、そうやって区別して育てるのが 当たり前だったんだなあ~と思いだした。
姉は妹を可愛がるもので、妹は姉を慕うものというのもあったかもしれない・・・。
今とは隔世の感がある。そんな記憶をよみがえらせてくれた。