末っ子、学ラン姿も凛々しく、毎日学校に通っている。
学校に出かけるのを楽しみにしている様子が伝わってきて、とてもいい。
どこの高校を受験するか選ばなければならなかったときに、
まあ成績はなるようになるしかないということで棚上げにして、
彼が高校に求めた希望は 「将棋部がある」 と 「スキーがない」 だった。
この二つをクリアして家から通えるという事を加味すると、公立高校では二つ。私立に至っては全滅だったようだ。
将棋部があるのは本当にまれなことで、
だがそれよりもスキーに至っては「体育の授業」で無くても「遠足」があって、土地柄仕方がないっちゃあ仕方がないと思うのですが、
ですが、あのスキーに出かけるまでの重苦しい時間を思うと、どうにかしてくれ!というのが正直な気持ちでした。
彼が入った学校は、北海道ではそれぐらい珍しい「スキーが無い高等学校」で、
大っ嫌いなスキーを二度とやらなくていいという事で本人も親もホッとしている。
そして入学式の翌週、私がまだ東京に居る間に将棋部(本当は同好会らしいのですが)に行き、入部を決めてきた。
部員は少ない。一年生は今のところ末っ子一人のようだ。
それでも、待ちに待った部活動だ。放課後部室によっては、先輩に相手になってもらっているようだ。
さっそく大会に参加させてもらえるという。
ほうっと持って帰ってきたプリントを眺めていたら、二枚目に全道大会遠征の案内があった。
?
いきなり全道?今までの経験からすると、全道の前に全市なり地区大会なんかがあったんだが?
???
末っ子曰く
「本当に強いのは中学で奨励会に入ったり、たいてい東京に出て行っちゃう。
将棋って、そんな人数がいないからいきなり全道大会なんだよ」
ほううう・・・・
次女がやっていたトランポリンも競技人口がめっきり少なくて、少し真面目にやっていれば全道どころか
全国大会に行けた。だが、それでも、やっぱり地区大会はあったからなあ。
反対に言うと、これだけやっている人数が少ないのに、あんなに強い棋士が次から次と出てくるのは、
将棋ってやっぱりすごいやと思った。
お勉強の方はこれからどんどん大変になるのだろうけれど、将棋があるからかなあ、
本当に毎日楽しそうに学校に向かってくれる。
これが何より一番だわ! 末っ子の近況でした。