
18歳の主人公「澪」は並外れた味覚の持ち主。
大阪で育ち、8歳の時水害で両親を亡くし、命を助けてくれた料理屋で働くようになる。そこがまた火事になり、旦那さんとごりょうさんとで江戸に暮らしはじめてからのお話。
旦那さんは心労で亡くなってしまい、ごりょうさんと2人で裏店でつましい暮らし。
そして、縁あって蕎麦屋の店主に見込まれて働くようになり、お運びをしたりしながら台所で料理を作る。
蕎麦屋だから、酒のつまみになるものを吟味するのだが、大阪と江戸の料理の違いに驚いたり、お客になじむ味が出せなかったりと苦労を重ねるが、その料理に工夫する過程が山本一力の「だいこん」を思い出させる。
江戸の生活ぶりが何だかほんわかとして、美味しい食べ物の作り方やどんなふうに美味しいかが想像もできるし、読んでいて楽しい^^
江戸時代の人たちって、今以上に心豊かな生活をしていたんじゃないかな!
インターネットに振り回されているこの頃のワタシ><;江戸時代っていいなぁ~!アナログな昔に戻りたいな~って、つくづく思います。