日々のこと

可もなく不可もなく

「薬指の標本-」小川洋子-&炊飯器顛末

2010-12-30 22:39:08 | 映画DVD&本

「薬指の標本」と「六角形の小部屋」2編の短編集。

『標本室』とか『語り小部屋』が出てくる。
現実に聞いた事の無い空間によって、作者独特の世界が作り出されている。特に『六角形の小部屋』では作者が日頃思っていることが語られているように思う(運命と偶然とか)

「薬指の標本」では主人公は雇い主である標本技術者の所有物になりたいと願い、「六角形の小部屋」では婚約者から逃げ出してしまう心理状態を、主人公自体が説明できないでいる。
両方正反対の心の動きだが、女性誰でも充分理解できる事ではないでしょうか!

昨日のテレビ番組で美輪明宏氏が言ってました。恋愛から人類愛へ移っていくのが結婚生活なんです・・と。



昨日、我が家の粗大ゴミと化した炊飯器と電子レンジ。今日はちょうど不燃ごみ収集日だったので、夫と2人でゴミ置き場へ持って行った。
そこへちょうど、処理業者の軽トラが止まって「それ二つとも貰っていいかな?」と声をかけられた。
夫は「貰ってくれるんなら喜んで!」と彼に手渡し、手がふさがった彼の代わりに軽トラのドアまで開けてあげていた。
私は・・・この人これを海外に売ったりして儲けるんだから、少しはお金を払ってくれても良いのに・・・と思った。でも夫が居たので、ずうずうしいおばさんになりたくなくて、「このレンジはここのスイッチの感度が悪いだけで、まだまだ使えるのよ!」ニコッと心にも無い事を言ってしまった。
家に向かいながら夫は「貰ってくれる人が居て良かったな!!」と天真爛漫

我々夫婦は同時にボケたなら、夫は好々爺になり私は意地悪ばあさんになるだろうな(確信)
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木彫りの熊

2010-12-24 22:15:57 | 自習作品
かなり前に北海道旅行の折、記念に買ってきた木彫りの熊。
デッサンで描いてみた
そして意気揚々とお教室へ持って行き、講師に見てもらったが、実際の熊さんを見ないと講師も何ともアドバイスのしようが無い。

今日はモチーフの木彫りを持って行き、数箇所を直したり更に濃淡をつけたり・・・だいぶ立体的になった。
1人で描いている時は、ただただ陰影を追っているだけでした。


モチーフを正面から見るだけではなく、後ろはどうなっているのか・・?上から見て前と後ろの距離・・?先頭になっている部分はどこか・・・?一番後ろはどこか?等などを頭に入れて描く

そういう意味でこの木彫りはとても良い材料である。という事で来年は何からやるかが決まりました(自分で持参したモチーフとはいえ、えらい事になりました!)
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打ち納め

2010-12-23 21:30:32 | ゴルフと仲間のこと
今年最後のゴルフで飛び賞に入り、↓果物セットを戴いた。
OKCCみんなでゴルフのハーフコンペ

今年1年良く頑張ったね!来年もめげずに精進しなさい・・・という事でしょうか?

今日のゴルフは苦労しました
昨日の雨が上がり、お天気は良いのだけど北風が朝から強く吹いて、富士山がきれいにくっきりと見えている。富士山が見える日は北風が強いのです!!
風が強い・・・云々は言い訳ですね。午前中のハーフは3パットだらけで22パットも!

だんだんとショットもおかしくなってきて・・・・・『風が強くてショットが定まらないよ』と言いながらラウンドが終わってしまった。
今年一年を象徴しているようなゴルフでした。

何はともあれ、健康でゴルフを楽しむ事ができた事に感謝しつつ、来年・来月・次回のゴルフを楽しみに、年末年始の繁忙を乗り切りましょう
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『妊娠カレンダー』-小川洋子-

2010-12-19 15:16:58 | 映画DVD&本
小川洋子さんの芥川賞受賞作品

いままで読んだ小川洋子氏の本とは傾向が違っている。ミステリアスです!
『妊娠カレンダー』以外に短編が2作品あり、これも似たような傾向の内容。

『妊娠カレンダー』は「わたしは、破壊された姉の赤ん坊に会うために、新生児室に向かって歩き出した。」の文で終わっている。
・・・破壊されたは姉を修飾しているのか?赤ん坊を修飾しているのか?・・・コワイ

『ドリトミイ』はドミトリイに入寮した従弟に最後まで会う事が出来なかった。
・・・何処へいっちゃった?天井のシミは何?・・・

『夕暮れの給食室と雨のプール』の彼と男の子は何処から来て?仕事って何?

ん~釈然としないけど、面白い!
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カメラと唐辛子

2010-12-17 16:05:34 | 絵画教室
F-6 透明水彩

1ヶ月以上かかって、やっと完成です。デッサンが難しいモチーフでしたからね!
なかなかシックな良い作品になったかな?と嬉しい

籠やカメラの細部が、通常のメガネでは見えてない部分があり、3つ持ってるメガネの一番強い手元用を架けてみる
そして細い筆で色を付け始めるときりが無く塗りたくなり、細い筆が手放せない。

色を多く使いがちな私ですが、今回は4色のみで彩色した。
Payne's Gray/Yellow Ochre Light/Brown Madder/Green Grey
基調になる色とかを考えて描くこと。課題です。
時間をかけて描いたことで、とても勉強になる事が多かった。

新しいモチーフに取り掛かると、早く完成させたくて終わりにしたくなるけれど、これからはじっくり取り組むようにしなければと思う。

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『武士の家計簿』

2010-12-14 23:13:26 | 映画DVD&本
 
堺 雅人主演の話題作
家計簿=入払帳(いりばらいちょう)

15分違いの上映開始時間でロビン・フッドをやっていたので、それぞれ別のものを見ることにして、夫と映画館へ。

ビール大好きな夫は、その時間も見込んで早く行こうと言う事で30分前に到着。私がチケットを買っている間にビールを買って、さっさと飲んでいる『映画もさることながらこれが楽しみなんだよ』とニコニコ。
↓これは2杯目


御算用者という武士がたくさんいて、藩の財政にそろばんで仕えている。その猪山家の八代目直之は数学的なセンスもあり、そろばんバカと言われるくらい生真面目にお役目に邁進する。
おばば様が食事に出たタケノコをきっかけに直之に問題を出す。『一番下のタケノコは節が13、その上の節は12、1つづつ減って一番上は節が1つ、さあ~節は全部でいくつだ?』すると直之は『○△計算ですね、91です。』と答える。
数学博士の本を読んだばかりなので、そんな共通点が面白かった。

直之が出世すると比例して出費がかさみ、猪山家は借金が膨らんでいた。それを彼の誠実さと家族全員の団結力で乗り越えていく。そして長男に「読み書きそろばん」の教育を厳しくしつけていくが、そこから夫婦・家族のそれぞれの思いや行き違いや誤解などが当たり前に起こってくる。子供の教育やしつけに当たった時、父・母・子の関係っていつの時代も変わらないな!と思った。

江戸時代の庶民の生活を書いた山本一力の本を読んでいたので、庶民と違った武家の(交際費など)家計の大変さを知る事がまた興味深かった。


夫は前回見た『エクスペンダブルズ』の方が面白かった・・・との事。『武士の家計簿』がどんな内容だった気になるらしく、私のあらすじの説明を一生懸命聞いていた。そして『やっぱり日本の映画の方が良いなぁ・・』ですって。
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『博士の愛した数式』-小川 洋子-

2010-12-12 22:35:50 | 映画DVD&本
『博士の愛した数式』は第1回本屋大賞を受賞し映画化されて、それをTVで見た事をはっきり憶えている。
とても良い映画だった!!



博士役の「寺尾聰」家政婦役の「深津絵里」義姉「浅岡ルリ子」ら俳優たちの顔が浮かんでくる。

交通事故の後遺症で80分前の記憶は忘れ去られている博士。事故に遭ったのは47歳。それ以降の記憶は残らないのだから、毎朝目覚めるとその現実を自分の背広にピン止めしたメモで自覚させられる。
毎日通ってくる家政婦とその子供√(ルート)。博士にとっては毎回初対面ということになる。
数学博士である彼は家にやってくる彼らとコミュニケーションをとるために『君の靴のサイズはいくつかね?』の質問から数字の話に入る。
彼女は、買い物に出かけても80分以内に帰ってこれるように考える。

家政婦である彼女に用事を頼む時も『ちょっと君すまないが・・・』と遠慮がちに言う博士の性格では、常に初対面の人が家にやってきて、夜彼女が帰るまでに何でもなく話が出来るようになるには、相当なストレスだろう。
いわゆる人見知りの私は、博士の毎日がまず緊張の連続だろうなと想像する。


最近の私自身も加齢のためか物忘れが日常的だ。やはり最近の事を忘れてしまう。
年賀状のデザインを考えていて、親戚用・友人用・夫が使う用など3種類くらいをためし刷りし、まだ喪中欠礼が届くからと印刷には取り掛かっていなかった。
1週間後くらいに、そろそろ印刷だけでもしておいて20日頃に宛名印刷をすれば良いかなと思いながら、その作業途中のものはどこにしまったかがわからなくなった。(PCソフトのレイアウトの中に23年年賀状と名前をつけてとってあった)

旅行仕度もそうです。忘れちゃいけないものを早々と用意してスーツケースのポケットに仕舞い込もうものなら大変です。
いざ前の日に仕度に取り掛かり、しまいこんだ事を忘れてしまって探し回り、冷や汗じっとりです。

仕事の報告書なども数日前に書き上げて、締め切り前にもう1度内容を確認してから郵送もしくはFAXしようとした時が大変です。締め切りのメモを見ていざ出そうとして書類をどこに締まったかがすっかり抜け落ちてしまっている!とっても不安になります。
一生懸命その状況を思い出し・・・やっと見つけて無事に事が終わるけれども、ぽかっと記憶が抜け落ちるような感覚はとても怖いし不安!!

作業途中のトレイを用意しなければ・・・私!これからも大丈夫かな??


最後の方は感動で涙涙でしたし、連続で2回読み返した。図書館に返却したくないくらい
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冬の1日

2010-12-11 15:45:09 | ゴルフと仲間のこと
昨日は、12月の半ばになっても15度以上の気温 暖かい!
午前中はカーテンの洗濯をしながら窓ガラスを拭き、床の拭き掃除をやり(いつもはクイックルワイパーでちゃちゃっと済ましてしまう)・・・汗をかく
一休みしようと座り込むとやはり12月です。風邪を引くタイミングってこんな感じかな?(風邪は引いてませんけど)

午後は絵のお教室に行き、夜はゴルフ仲間と忘年会
久しぶりに6人集まり、ゴルフのスウィングやバンカーショット・・・など等、それぞれ悩み事をミーティング
『習い始めの頃は、こんな風にやってたよ!でもこれも正解だよね!・・・』と、これって20年以上のゴルフ経験者が話す事かな?同じ事の繰り返しです

大宮東口の居酒屋『ろばた家 むさし』

庶民的な料理がたくさんあって美味しい


ホイル料理がめづらしい(牡蠣雑炊)

お店を出てそのまま別れがたく、6人でゾロゾロと喫茶店を探して歩く。
記憶にあるところへ行ってみると、お店が変わっていて喫茶店や甘味処がなくなっている。スタバも空席がない。
で、数軒目のお店でやっと席を用意してくれて良かった。そう!今日は氷川神社の10日町(大湯祭(酉の市))で駅周辺がすごい人出!


カルシュウムを補給して帰路に。
埼京線が人身事故で遅れてて、乗り込んだ電車がこれまた半端じゃないすし詰め状態!!

どちらにしても密度の濃い1日でした!
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『ブラフマンの埋葬』-小川 洋子-

2010-12-06 11:04:43 | 映画DVD&本


仕事帰りに返却本を持って図書館へ。
次の本を借りたいけど選んでいる時間は無い。とりあえず小川洋子さんの本なら何でもいい!と手に取ったのが『ブラフマンの埋葬』

ブラフマンとは主人公の僕がペットにしている小動物(猫でもなく、犬でもなく、水かきがあって、森の木々を駆け回る・・・・?ひまわりの種が好物・・?)
僕は『創作者の家』の管理人をしている。
『創作者の家』は、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家たちに無償で仕事場を提供するための家。

背景は、どこか外国の小さな村で古代墓地があって・崖下は海になっていて・雑貨屋が1軒あって駅もある。
『創作者の家』の部屋数や1Fの間取りや庭と泉がある位置
『犬のしっぽを撫でながら』の中に作者が書いていたが、作者は物語のテーマから舞台をイメージしてそこに登場人物を設定すると、彼等が動き考え物語が進行していくのだそうです。
彼等を追っていくと言葉が連なっていき、結末が自然に出来上がって行くとか。これを自分で結末を作っていくと良い作品にならない、と書いていた。

『ミーナの行進』の洋館など、小川洋子さんの設定場面は素敵な絵本をイメージできて、深読みしたくない場面もサラッと描写しておるだけ、、なんとも言えず良いです。
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背景の新聞

2010-12-03 22:20:57 | 自習作品
落ち葉を載せた新聞を描いてみた
テレビを見ながら、気楽に鉛筆で・・・。
その後ボールペンで濃い部分を描き、デービスグレイを薄く全体に彩色。

見たとおり、新聞に見えればいいやと雑な仕上がり。Sさんなら、文字はもっと細く書いて線もピシャッと決めるだろうな。
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