加納朋子の本2冊目です。
8編からなる短編集。
日常のなんでもない事が描写されていて、それは理由があっての行動。その理由が過去にさかのぼって子供の頃の体験が素地になっている。
また、身近な人がなぜそんな行動を?と思うような事も「なるほど!」という事が絡んでくる。
推理というほどの事ではないけど、ほんの日常の何故?なんですね。
『ななつのこ』で、「いつから何の疑問も持たないような生活になったんだろう・・・」のような冒頭文があったが、それが加納朋子という作家の書きたいことなんだろうなと思うのです。
些細なことに疑問を持つ生活・・・常に心がけていると、人の心を思いやる優しい自分になれるかも^^;
カバー装画の絵がまた、とっても可愛いんですね! 作者は菊池 健氏。章扉イラストも^^