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元横審(横綱審議委員)のメンバーだった内館牧子氏
テレビでお馴染みの方です。
『終わった人』370ページの分厚い本で、2週間で読めるかな?(図書館から借りているので)と心配だったが、一気に読み終わった
63歳で定年退職を迎えた主人公の田代壮介は、東大法学部を卒業してメガバンクに入社したバリバリのエリート
あと2年定年を延長することもできたが、その2年は如何なエリートでも隅に追いやられて後輩から邪魔にされる事を分かっている
停年最後の日は社員がロビーで花道を作り、玄関には黒塗りのハイヤーが待っている
それっきり会社とは縁が切れてしまう、まるで生前葬だ
壮介にはまだ社会第一線で仕事をしたいしできるという自信もある(漲っている)
しかし、仕事はない
毎日スポーツジムとカルチャーセンター(石川啄木を読む講座Ⅰ)通い
ハローワークに行ってこれはと思う会社へ面接にも行ってみた(経歴が災いして不採用)
・・・・・が満たされない
定年退職をして悠々自適に、趣味を楽しむとか晴耕雨読とか言うが果たして世の男たちはそうだろうか?
少なくとも壮介は違った
とにかく仕事がしたいのだ
そして出会った仕事
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ここが小説の面白いところ@@^^
それから、最終場面がいい!
家庭がギクシャクして、どう修復されていくのか?修復されるのか?壊れてしまうのか?夫婦の本当のところは?
エリートの家庭だから、我家のようにお互いが我慢をしなければ生きていけない、という状況ではないが、どこの家も同じだね^^;と思うところも多々ある
内館牧子さん、よく見てますね&読者をよくも楽しませてくれますね!
壮介の育った岩手県の詩人石川啄木の詩歌が出てくる
これがアクセントになって、今日は図書館で石川啄木の本を借りてきました^^;
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