
西川美和、映画の脚本を書いて監督して・・・映画人という印象
『永い言い訳』、これも今月14日に映画化されて公開される
TVで映画の紹介があって、たまたま立ち寄った本屋さんに文庫本が平積みされていたのを見つけて購入
最初の導入部分のような<ボク>という小節は、いらないと思う
その後の展開に何の意味もないんじゃないですか?
主人公の衣笠幸夫(きぬがささちお)は、TVのバラエティ番組にも出る人気作家
作品が売れるようになるまで美容師である妻に支えられていた
その劣等感や、名前が有名プロ野球選手と音が同じである事への反発など、屈折した性格の持ち主で、本人もそれを自覚し、持て余し気味^^;
いつものように妻と口げんかをしてしまう場面、そして妻は親友と恒例の旅行に出かけてしまう
妻は事故に遭って親友と共に帰らぬ人に;;
妻の親友には子供が2人いて、まっすぐな性格の旦那との4人家族で団地住まいをしていた
その家族は、母を亡くしてしまったわけで、残された家族3人との交流が始まる・・・・・
場面が変わる都度、登場人物それぞれの言葉で語られて進行していく
どんどん読まされて、あっという間に読んでしまった!
読了感も良いし、ワタシにとって金言がたくさんあって@@
『・・・・時間には限りがあるということ、人は後悔す生き物だということを、頭の芯から理解しているはずなのに、最も身近な人間に、誠意を欠いてしまうのは、どういうわけなのだろう。』
日々を大切に&大事にして生きたいと、改めて思う!!
西川美和さん、若干42歳の女性でありながら、人間観察力や人の心の動きなどをよくご存じでいらっしゃる^^;
この本も、もう一度読み直そうと思う@@
