文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

日経新聞10月5日6,7面より

2011年10月05日 13時31分03秒 | 日記
東南アジアの空で低価格競争
国営航空も格安強化

タイ空港 新ブランド シンガポール航空 子会社設立

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中距離LCCも検討 タイ航空、全方位戦略へ
タイ航空社長 

…前略。経営環境については 「世界景気減速よりも、競争激化と燃料費高騰に苦しんでいる」と分析。ただ「成長著しいアジア市場の先行きは楽観視している」と述べた。
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欧州銀、一段の負担も  ドラロジエール・IMF元専務理事
ギリシャ支援、なお追加策必要
資本増強、一律は不要

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大手銀行デクシア 仏・ベルギーが救済
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ギリシャ、難路続く
構造改革に遅れ 強まる抗議行動
欧州金融基金 拡充にはメド

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米経済 現状に焦り
FRB議長 政策効果に限界も

日経新聞10月5日2,4面より

2011年10月05日 13時17分38秒 | 日記
海洋保安の会議提唱へ
東アジアサミット 首相、中国けん制

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都、ベトナムで水事業 合弁7大型浄水場海外は自治体初

東京都はベトナムで水道事業に参入する。現地企業などと年度内に合弁会社を設立。来年度にもハノイ市内に大型浄水場を建設する。自治体が海外の水道事業に本格参入するのは初めて。

都は漏水率の低さなどで世界最高水準の技術力を持つ。政府が有望視する海外のインフラ事業に官民で取り組むモデルになりそうだ。

合弁会社はハノイ市水道公社や現地のゼネコン (総合建設会社)が合わせて過半を出資。日本からは水道事業大手のメタウォーター(東京・港)に加え、都が第三セクタ-の東京水道サービス(TSS、同・新宿)を通じて出資する方針。

技術者の派遣も検討する。独立行政法人国際協力機構(JICA)も出資を検討中だ。新会社は2012年度から浄水場の建設に着手。完成後の管理運営も担う。まず10年代半ばからハノイ市内で日量15万トンの供給を始める。20年をめどに30万トン規模に供給能力を倍増する。建設費はIOO億~200億円に上る見通し。

このうち2~3割を新会社で賄い、残りはJICAの海外投融資を活用する方針。

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LNG安定供給合意 日本、カタールと経済協力

日本・カタール両政府は4日、閣僚級の合同経済委員会を都内で開き、両国の経済関係を強化することで合意した。終了後に発表した共同声明では、カタールが液化天然ガス(LNG)や石油を日本に安定供給する方針
を確認した。

日本側は枝野幸男経済産業相と玄葉光一郎外相、カタール側はアティーヤ副首相とアル・サダ・エネルギーエ業相が出席した。

カタールは世界最大のLNG輸出国。日本は石油やLNG輸入の約1割をカタールに依存している。原子力発電所の事故で火力発電への依存度が高まっているため、カタールが日本の求めに応じて安定供給の継続を了承した。

カタールが食品の輸入を厳しく規制している点についても、日本が見直しを要請。カタールも再検討を約束した。


試される日本経済 欧州危機 世界に波及…日経新聞10月5日1面より

2011年10月05日 13時08分32秒 | 日記
政策手詰まり、不安増幅

東日本大震災後の停滞を脱した日本経済が再び試練に直面している。ギリシヤ危機を背景に円高・株安が進行。米欧景気の減速が頼みの外需を下押しする懸念も出てきた。景気は上向きの勢いを保てるのか。
 
米なお雇用低迷

米ニューヨーク市マンハッタン。早くも冬物の大幅値引きに踏み切る店が増えてきた。玩具大手トイザラスは年末商戦向けの特設販売所「ポップアップストア」を昨年より大幅に減らす。

4~6月期の実質成長率が前期比年率で1・3%と低迷する米経済。春先までの順調な景気回復期待を崩したのは株安だ。ギリシヤ危機が波及。8月の米国債格下げを受け、投資家はリスク回避姿勢を一気に強めた。

7~9月期のダウエ業株30種平均の下落幅は1500ドル。四半期ではりーマン・ショツク直後の2008年10~12月期以来の大幅な下げだ。「景気は当面よくならない」(トイザラスのストーチ最高経営責任者)。経営者が悲観に傾くのは、株高が隠していた米経済の病状が再び見えてきたからだ。

全米不動産協会(NAR)は今年の中古住宅販売の予想を引き下げた。07年夏の住宅バブル崩壊から4年。それでも住宅価格は底入れせず、ローン残高が持ち家価格を上回る「債務超過」に苦しむ家計は多い。

失業率は9%台で高止まり。米家電量販店大手のベスト・バイは、年末商戦での臨時雇用を昨年の約3万人からほぼ半減する。消費不振と雇用低迷の悪循環。ウォール街で起きた大規模デモは西海岸にも広がる。
不安を増幅するのは政策の手詰まりだ。

新興国も変調

「国家的な危機だ」。オバマ米大統領は総額4470億ドル(約34兆円)の大型雇用対策を打ち出したが、来年の大統領選を前に野党共和党が反発。発表から約1ヵ月が経過しても議会での審議が始まらない。

量的緩和で株高を演出してきたバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長も、インフレ懸念から大胆な策に踏み込めない。新興国にも変調の兆しがある。

スズキのインド子会社マルチ・スズキ。「今年度販売は前年並み」との見方が広がる。インフレ対策の金融引き締めでローン金利が上昇。前年比2~3割増で伸びてきた同国の自動車市場のムードは一変した。

国慶節(建国記念日)の大型連休に入った中国。例年、この時期に盛り上がる住宅販売がさえない。9月第2週は主要20都市で不動産売買の成約面積が前年同期比で3割以上減った。バブル防止を狙った金融引き締めや規制が内需を抑制。輸出にも陰りがみられる。

中国福建省の建材用タイルメーカー、晋江騰達陶瓷。「今年の欧州連合(EU)向け輸出は前年比6割減になる」 (呉偉程・外貿部経理)という。実際、フランスでは新築住宅販売が失速。4~6月期は前年同期比で22%強も落ち込んだ。

「欧州は景気後退局面に入る」。米銀の調査にこう回答した欧州の機関投資家の割合は55%に達した。危機が連鎖し、信用や貿易の収縮を招く構図はリーマン後の世界の相似形だ。

エレクトロニクス部門の海外売上高比率が8割に達するソニー。最需要期の年末商戦を前に幹部はこう話す。「アクセルとブレーキの両方を意識しながら臨む」(景気動向研究班)

日経新聞10月5日1面より

2011年10月05日 12時49分44秒 | 日記
欧州基金債 追加購入へ 日本政府 金融安定に協力

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「欧州不安、市場に緊張」FRB議長 米景気の下振れ警戒

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NY株、一時250ドル安 独仏株は4%超下げ

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資源確保へ権限強化 資源機構 探鉱権、独自に取得

…前略。
ただ、現地企業が権利を設定していない新たな鉱脈をJOGMECが発見した場合、探鉱権を取得できないために探査できないことがあった。海外企業を連れて来て、代わりに探鉱権を取得してもらう例もあるという。探鉱権をJOGMEC単独で取得すれば、生産・開発段階での権益比率も大幅に上がる。

探査・開発の対象は石油、天然ガス、金属だが、新たに石炭を加える。現在は新エネルギー・産業技術総合開発機構が手掛けるが、昨年末に閣議決定した「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」で「JOGMECへの移管を検討する」

「生兵法は怪我の元」。

2011年10月05日 11時00分48秒 | 日記
前回の発熱も今回の発熱も原因は風邪だった。
当然ながら、芥川が全幅の信頼を置いている財団の方々は、その分野に於いては日本最高の方々ばかりである。


しかし、この風邪と言うものが流行性のウィルス以外のものである場合は幾ら血液検査を為しても原因特定には現代の医学を持ってしても至らないはずだと芥川は思う。

「生兵法は怪我の元」であることを誰よりもよく知っている芥川が、こんな事を書くのには理由があるのである。

最初の時の発熱は本当にきつかったのだが…体温が39度を超えたから。

これが収まった或る日、突然、気が付いたのだった。

テレビ朝日はサッカー中継の度に「絶対に負けられない戦いがある」などと悪しき商業主義の極みの様なフレーズを、が鳴りたて続けている訳だが。

スポーツには勝者と敗者はつきもので…何度も言う様に、野球は失敗の上に成り立っているスポーツ。

勝つのは、時の勢いを得たものか、アマチュアスポーツならインチキアマチュアを国策で量産する国か、
本当に全国民にスポーツが根付いているアメリカの様な国。

スポーツの勝敗に生死がかかるなんぞは余程の貧困国家や独裁国家においての恥ずべき話。

今、芥川が居る施設は間違いなく芥川も妙な縁が在った有名建築家の設計に依るものに違いないと確信しているのだが、100%の人間は何処にも居ないように、この部屋には、部屋としての設計上、重大な欠陥があったのである。

クーラー=エアコンが頭の方ではなく足元に在った事に気付いて芥川は愕然とした。有名リゾート地の三つ星ホテルではないから天井ファンなぞある訳が無い。足寒頭熱では健常時でもおかしくなる。リフレッシュ休暇で我が家に戻り、寝室をみて驚いた。我が家も足寒頭熱だったからだ。急遽、ベッドを動かして出来るだけ頭に冷気が来るようにしたり。

あの、くしゃみ連発、それから発熱は風邪だったのだ…くしゃみ三回、ルル三錠というあの普遍的なCM。

今回は季節も変わりクーラーは殆ど使う必要がない。それでも芥川は前回の発熱が骨身に応えていたので…この時に発熱と同時に足が骨折した時の様に浮腫んだ経験から、3足だけ持っているミズノの素晴らしい5本指の靴下を持参していた…足を人間工学的に締め付けてくれる優れ物。

この靴下を毎晩、履いて寝る事にしたのだ…これが「生兵法は怪我の元」だった。

昨夜、昼に立ち寄ってくれた弊社専務(今、芥川がやられた悪とたった一人で戦ってくれている)から嫌でも聞かざるを得ない報告を受けた。

この信じ難い悪人二人が未だに逮捕もされずに、のうのうとしている事を聞くたびに寝付きが悪くなる。
昨夜もそうだった。

ふと、安眠時の布団の中の温度は、確か32度前後だったな、と思ってネットを叩いてみた。

「やってはいけない安眠法」と題した見事なサイトがでて来た。

4番目ぐらいに出て来たのが、これだった


靴下
 
足が冷えるからと、靴下を履いたまま寝る人がいますが、これはあまり好ましくありません。つま先が空いているものなら、結構です。足は寝ている間、体の熱を放出する場所です。ここを閉じてしまうと、寝汗などで風邪を引きやすくなります。

あちゃー。「生兵法は怪我の元」だった訳だ。

大機小機 中国経済はアンカーになれるか…日経新聞10月5日17面より

2011年10月05日 10時52分23秒 | 日記
リーマン・ショックからの回復過程で中国の果たした役割は大きい。いち早く巨額の財政刺激策を発動し、世界経済を支えた。これによって中国は、長年切望していた国際的威信を取り戻した。再び世界経済に暗雲が漂い始めるなか、中国は再びアンカーの役割を果たせるのだろうか。

中国経済の動静は理解しにくい。政策決定の仕組み、企業や国民の反応の仕方などがよくわからないのだ。

しかし最近、これらのベールをはがしてくれる良書が相次いで出版されている。中でも欧米の研究者の時間をかけ丹念に収集した資料に基づく分析が示唆に富む。

とりわけ参考になるのは、共産党の権力が政府、軍い司法、メディアはもちろん、依然として中国経済の中核である国有企業のすみずみにまで浸透している構図がいささかも揺らいでいないという分析である(リチャード・マグレガー「中国共産党」)。

上海に行く機会が多いが、目を見張るばかりの摩天楼の林立と人々の活気に圧倒される。まさに「疾走する中国経済」の象徴といってよい。だが域内総生産額の8割は、稼ぐことを要求されている国有企業によるものだという。上海の繁栄は、完全に党の支配下にあるというわけである。

その党は、党の権力維持と国威発揚を最大の目標としている。その党の正統性を支えているのが経済の好調である。国際的威信を保つためにも党はあらゆる手段を使って現在の成長を維持しようとするだろう。

当面、インフレへの対応が大きな課題となっている。中国経済は1980年代末に2けたのインフレを経験したことがある。当時の党総書記だった趙紫陽は、市場価格導入のための価格制度改革を急ぎ過ぎたのが失敗だったと回想している(バオ・プーなど編 「趙紫陽極秘回想録」)。

人々が預金金利以上に物価が上がるとみて預金を引き出しパニック的な換物行動に走ったことが物価急騰を招いたという。インフレは預金金利引き上げと物価統制の復活で収束した。インフレ率が預金金利を上回っている点は現在も同様だ。成長率にもややかげりが見えている。しかし、党にとって有害だとみれぱ党はなんでもできる力を備えている、とみてよいのではないか。

財政資金も外貨準備も豊富なのだ。(一直)

昨日、手元に届いた今週号の週刊朝日は、表紙の、まさに冒頭に…。

2011年10月05日 09時11分15秒 | 日記
昨日、手元に届いた今週号の週刊朝日は、表紙の、まさに冒頭に、小沢元秘書判決は「裁判所の暴走」との大見出しで特集記事を掲載している。何者も恐れぬジャーナリスト魂とは何かを、同時に私達に告げても居る訳だ。

K.ウオルフレンが、先般、週刊朝日で、榊原英資と対談した折に、芥川も失念していた観点から言っていた事…一人の人間に対して、18年にも渡って、このような執拗な人格破壊キャンペーンが為されたような、先進国はない。

かつて世界最悪の国の一つだったミャンマーで、アウン・サウン・チーが、或いは、世界中の最悪の独裁国家で、芥川も、皆さま方も知らない虐待を受けた様な人達を除いては。

その挙げ句に今回の判決なのだから…芥川は体に障るので20年ほど前に遭遇したジュリストの話等を書くにとどめた事は読者の方ならお分かりのはず。

35年超、否、80年超が正解だろう、東大一番病を、その病巣とする「おためごかし」をやり続けて来た、たった3万人と、20年超続いた「痴呆テレビ」とは表裏一体のものであって、この両者には(後者がそうであることは論を待たずだが)、前者に於いても本当の意味では高貴な精神はないと芥川は断じても良いのだ。

だから悪がはびこり、致命的な被害を受けた者達が、心が張り裂け、はらわたが煮えたぎる怒りの中で、憤怒の中で死んで行っても、このたった3万人は平然として居るのである。

自分たちの安泰、定年後も様々な高給取りの仕事、多くは税金が使われる仕事である。
かつても、そうだったように、幾多の、日本のリーダーになれたであろう俊秀達が獄中死しても、この3万人達の安泰だけは変わらなかった。

100%完全な人間はいないからこそ、ありとあらゆるミステイクも在る訳だが、この、たった3万人だけは、自分たちは100%完全である、無誤謬の存在である、民主主義の、法と正義の番人、権威であると、その奢りは留まるところを知らない有り様で、その80年超の歴史の当初・数十年後には史上最悪の戦争に加担しただけではなく彼らが国民を導いたのである。

そうして本当の意味で善良な市民がうっかり悪人たちに付け入られて、死ぬほどのストレスを感じても、そのウッカリを責めて悪を見逃す者は後を絶たないのである。

彼等の長寿命に反比例するように、致命的な被害を被って無念と失意のうちに死んで行った者の数は膨大であるはずだ。古今東西。

まさに「悪い奴ほどよく眠る」のである。


笹川美和さんは、「桔梗」で蕾を殺したのだったが…。

2011年10月05日 06時30分00秒 | 日記
芥川が、今の尋常ならざる作業を為して、既に5ヶ月が経過しているが、この過程で辛い事の一つは、何とも形容し難い頭痛のようなものに数日間、襲われている時なのである。

集中して書く事が出来ない、本を読む事が出来ない、と言うか、そうすると、余計に酷くなる類の痛みだからである。

芥川が何度も言及して来たように、日本は、35年超前から「愚かな国」に向かって「まっしぐら」だった。

今週号の「週刊朝日」…短期集中連載 新宿歌舞伎町 コマ劇場前ルポ
天国と地獄の交差点 1999-2011 文、写真、カメラマン梅崎良


を読めば、その事の結果、20年超前からの「痴呆テレビ」と、マスメディアの結果は、もはや修復不可能まで来ている…それは例に依って一番弱い者に押し寄せるのである。

彼女達は10年前から「痴呆テレビ」がもたらした無知性や、弱い者いじめetc.の、愚かしさの極みと言う名の津波に襲われ続け、終には、飲みこまれてしまい、その世界一、美しくなった肢体を、格好の餌とする、これまた「痴呆テレビ」が産み出した、雄というだけの阿呆共の餌食と成って、

新宿歌舞伎町を舞台に、夜な夜な、現世の三途の河原を「生きているとも死んでいるとも」としか形容のしようのない現れで。

大阪ならミナミが、同様に、そうだったのだろうし、そうなのだろう。


20年超前からは「痴呆テレビ」と、マスメディアの結果として、週刊朝日のインタビューに答えた古賀茂明氏が言う所の「日本はヤクザ国家ですよ」、という有り様に成り、「何処までも縮み志向し、自己を矮小化する、世界でも稀なチャンピオン国家」としての道を邁進し続けて来たのである。

この間、芥川は、そんな20年がもたらした悪に何度も遭遇した。大変な痛手と時間のロスを被ったが、何とか、生き延びて来た。しかし、まさか ビジネス人生最後の仕事で、半年に渡る詐欺をしかけられ、致命的な大損害を会社も個人も被る事に成ろう等とは夢にも思わなかった。

この事を為したのは大阪市北区に住む本物の悪党二人…実態は、企業舎弟に等しいのだろう。

一人は、IT関連で、上場寸前まで行ったという会社を経営していたと言って現れた。心斎橋のシャネルの上に、家賃、坪四万円以上で270坪以上を借りていた…だから弊社のビルは、ちっとも高くない。グレードから見れば、安い位です。と言って、皆が、家賃を底なしに値切って来る、大阪のオフイス事情の中、芥川の前に登場した。ずーと一緒だと言う総務の女性と。30歳前後の若者と一緒に。

程なく、もう一人の悪人を紹介して来た…表向き老人ホームを経営しているが、ごっつい金持ちの会社です。所有している物は全て無借金だと言って。

この悪人ふたりが為した信じ難い程の悪、これが、今、芥川の状況に繋がっている事については、芥川は150%の確信を持っている。

何故なら、芥川と芥川の会社…というか最後の事業であるビルにターゲットを絞って現れ、たった6ケ月間で、この悪党二人が私達に致命傷を与え掠め取った額は、芥川の同級生達が、最高学府をでて、一流大企業、或いは大学教授に成って40年超働き、退職金としてもらう額より大きいからである。

土曜日に、芥川が、今、全幅の信頼を寄せて我が身を預けている財団のパンフレットを見ていた。

ちょいとテレビに出て大金を稼ぐ有名人の様な事は出来ないが、こんな目に遇わなければ、少しばかりの寄付位は、出来たのにな、と、フト思った時、今回、被った損害の額の大きさを改めて思ったのである。

同時に、怒りも…その怒りとは、正に、この尋常ならざる大病に倒れる前に訪問していたジュリスト(この場合は裁判官ではなく、京大卒の弁護士)の事務所で、彼なら、芥川が言う事の真の意味は分かってくれるな、と思って、言った事が蘇った。

この時、実は、先ず肺炎を患っていた(これも人生初めての事)ことを知らず、非常に体調が悪かったのだった。

「もし、芥川に、万一の事ありせば、芥川は、この二人を徹底的に殺す」

彼は反論しなかった…そもそも、こう言う話はそういう場所で言うべきものではないが。

「芥川さんなら、そうするでしょうな」と呟いただけで。

その時、彼の脳裏に在ったものが、「それが、戦後日本が生んだ最良の知性を途絶えさせる事に対しての本当の罰である」と言う事だったかどうかは、定かではないが。

芥川の人生行路を見れば、一目了然ではあるのだから。